英チャンピオンS(G1)マジカルVSディアドラ「ポスト・エネイブル」対決に、デットーリ×ゴスデン厩舎の「正統後継」が殴り込み!?
しかし、英チャンピオンSは混合戦。有力馬は当然、牝馬ばかりではない。不気味なのが、アデイブ(セン5歳、英・W.ハガス厩舎)だ。
戦績だけを見ると、G2勝ちがあるだけでG1の壁に跳ね返されている馬に過ぎない。しかし、このアデイブには、類稀なる重馬場適性がある。
ディアドラの橋田調教師が「10月の英国の競馬は、例年降雨による影響を受けることが多いのですが、本年は過去の年に比べても降雨量が多い年となりました」とJRAでコメントを発表しているが、まさにその通りで、今年の英チャンピオンSはパワーが問われる馬場になりそうだ。重馬場のスペシャリストが大仕事をやってのけるか。
逆に重馬場に不安がありそうなのが、3歳牝馬のメダーイー(牝3歳、英・J.ゴスデン厩舎)だ。
前述した通り、ナッソーSではディアドラの2着に食い込んだメダーイー。英オークスで1番人気に推された素質は高く評価されているが、凱旋門賞当日に行われた前走のオペラ賞(G1)では、道悪に苦しんで10着に大敗……。今回も馬場コンディションが大きなカギを握りそうだ。
他にも前走インターナショナルS(G1)で5着だったリーガルリアリティ、久々を快勝して勢いに乗るフォックスタルなどにもチャンスありか。日本のディアドラの歴史的挑戦を応援したい。