【京都2歳S(G3)展望】武豊マイラプソディ軸か!? 「サートゥルナーリア2世」登場は
23日(土)に京都競馬場にて2歳馬重賞、京都2歳S(G3)が開催される。
このレースは芝2000mで行われるということもあって、暮れのホープフルS(G1)の前哨戦として位置づけられており、来年のクラシックに向けて距離適性を測る意味でも重要な一戦だ。
9頭が特別登録を済ませているが、中でも注目を集めているのがマイラプソディ(牡2、栗東・友道康夫厩舎)だ。
6月の中京でデビュー。新馬戦は後方に控える競馬から直線で前をごぼう抜きし、完勝。次走は野路菊S(OP)を選択。5頭立てと少頭数のレースだったが、ここでも後方待機のレースから上がり最速の33.4秒という末脚を使って5馬身差をつけて圧勝した。
キーファーズの馬ということもあって、主戦は武豊騎手。晩成型のハーツクライ産駒としては早くから結果を出しており、距離の心配もない。名手の手腕でここでも圧倒的なレースを見せるか。
牝馬で唯一の参戦となるミヤマザクラ(牝2、栗東・藤原英昭厩舎)も見逃せない。
8月の札幌でデビュー。1番人気を背負うが出入りの激しい競馬となり、直線で追い上げるも4着に終わった。中2週で臨んだ未勝利戦。ここでは中団で脚を溜めるレースに徹し、直線手前から2番手に進出して、そのまま上がり35.3秒の脚で後続を引き離し5馬身差をつける圧勝劇を演じた。
全兄に菊花賞3着のポポカテペトルがいることもあり、2000mは楽にこなせる距離だ。1勝馬ながら、未勝利戦の圧勝劇を見る限り重賞でも通用する素材ではなかろうか。
マイラプソディと同じく2戦2勝でここに臨んできたのがロールオブサンダー(牡2、栗東・橋口慎介厩舎)だ。
7月の中京でデビュー。11番人気と人気薄だったが、レースでは前目につける積極的な競馬で、直線抜け出して2馬身半差をつけて快勝。休養を挟んで10月の紫菊賞(1勝クラス)に出走。ここでも6番人気とに人気にならなかったが、テンから逃げる競馬で押し切り、2勝目を挙げた。
2戦とも人気にならなかったところは気になるが、勝ちっぷりは堂々としたもの。ここでは人気を集める可能性は高く、ノーマークの楽な競馬はさせてもらえないだろうが、果たしてどんなレースを見せてくれるだろうか。
京王杯2歳S(G2)で3着に入ったヴァルナ(牡2、栗東・寺島良厩舎)も能力では劣らないだろう。
7月の新潟でデビュー。2番手で前を見るレースだったが、直線で粘りきれず5着に終わった。10月の未勝利戦では逃げる競馬で、直線上がり34.0秒の脚で後続を抑え、3馬身半差つけて勝利した。ここから京王杯2歳Sに駒を進めたが、直線の追い上げ届かず3着となった。
未勝利戦はマイル、前走の重賞は1400mと短めの距離で良績を残しており、2000mの距離がどう出るかというところだが、父は菊花賞馬のエピファネイア。血統的には中距離で走ってもおかしくはない。
このほか、1勝3着2回と惜しい競馬が続いているトウカイデュエル(牡2、栗東・田所秀孝厩舎)や、同じく馬券圏内で好走しているヒシタイザン(牡2、栗東・角田晃一厩舎)などもチェックしておきたい。
このレースからホープフルSで好勝負し、サートゥルナーリアのような大物は出現するか。注目のレースは15:40発走予定だ。