JRA戸崎圭太「何かここ最近は楽しくなかった」全治未定も焦りなし? 右肘の開放骨折で長期休養確実も「自分を見つめ直す」
4日に浦和競馬場で行われたJBCレディスクラシック(G1)で落馬負傷した戸崎圭太騎手。右肘の開放骨折という重傷だけに、ネット上でも安否を心配する声が殺到したが、競馬ラボで連載中のインタビュー『週刊 戸崎圭太』で状態に関する続報が掲載されている。
詳細は当サイトをご覧いただきたいが、手術を終えレースから10日が経過しても全治は未定。まだリハビリをすることもできない状態のようだ。騎手にとって肘という極めて重要な箇所だけに「時間が経って治るのを待つしかない」という。
「先週のマイルCS(G1)で人気したダノンキングリーが敗れた際は『戸崎騎手だったら……』という声は多かったです。ただ、不幸中の幸いというか、重傷を負ったのはその右肘だけとのこと。
しかし、足腰など他の箇所なら多少の痛みを押して無理する騎手もいますが、箇所が箇所ですし、今回ばかりは完治を待つ必要がありそうです。復帰には相応の時間が掛かるでしょう」(競馬記者)
記事では、マイルCSでダノンキングリーに騎乗できなかったことについて「正直そこに騎乗出来ていないことは悔しさもあり、残念でもあり、色々と思うことはあります」と悔しさを露わにしている戸崎騎手。
関東リーディングでも首位をキープしていただけに、本来なら一刻も早く復帰したい気持ちを募らせているはずだが、本人は決してそうではないようだ。
「何かここ最近は楽しくなかったというか、結果ばかりを求めていた」
2013年に、大井競馬のトップジョッキーとして鳴り物入りでJRA騎手となった戸崎騎手。初年度から113勝を上げ、翌年からは3年連続リーディングに輝くなど、激戦の中央競馬を牽引してきた。ただ、活躍すれば活躍するほど、飛躍的に高まるのがプレッシャーだ。
「大井時代からすでにトップ騎手だった戸崎騎手ですが、それでもJRAで中心騎手として活躍するプレッシャーは比較にならなかったと思います。
単純なスポーツというだけでなく、日本競馬は世界一の馬券売り上げを誇る超巨大ギャンブルです。それだけに主役を務める騎手たちの心労は、想像を絶するはず……気真面目なところがある戸崎騎手ですから、なおさらだったのではないでしょうか」(別の記者)
「今はやっぱり自分を見つめ直すじゃないですけど、土日の競馬を観たりして、自分と比較して、こういう状況の時はどうだったのかなど感じながら……今はそれをやりたいかな」
そう現状を語った戸崎騎手は、すでに前を向き、さらに“先”を見据えているようだ。残念ながら、未だ復帰のメドはまったく立っていない状況だが、長く休むことになる分、ファンはさらに進化した「戸崎圭太」を待っているはずだ。