JRAスカイグルーヴ「日本を代表する良血」爆発か!? 京成杯(G3)でクラシックを狙う牡馬を蹴散らして圧勝劇再び!
19日(日)に中山競馬場にて3歳クラシックを狙う馬たちが参戦する京成杯(G3)が開催される。
3歳の始動戦にここを選んで、皐月賞(G1)を目指す牡馬たちが集結するレースなのだが、今年は1頭の牝馬が熱い視線を浴びている。スカイグルーヴ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)だ。
父・エピファネイア、母・アドマイヤセプターという血統。叔父には2冠馬ドゥラメンテがいる。
血統表を見るとわかるのだが、90年代から00年代にかけての日本競馬を支えてきた血が集まっている。父の父はシンボリクリスエス、父の母は日米オークスを制し、G1馬を数多く輩出してきたシーザリオ。
母の父は名種牡馬キングカメハメハで、母の母はエリザベス女王杯(G1)を二度制したアドマイヤグルーヴ。さらにその母は名牝エアグルーヴだ。
血統背景だけでも、いかにスカイグルーヴの血統が「走る」血であることがわかるだろう。
11月の中山でデビュー。圧倒的な1番人気に推され、レースはテンから逃げる展開。直線に入ってエンジンがかかり、上がり34.1の末脚を炸裂させて後続を突き放し、持ったままで5馬身差をつける文句なしの圧勝を飾った。
今年の京成杯は2勝馬や重賞入着実績を持つ馬も登録しているが、多くは1勝馬。スカイグルーヴも1勝馬ではあるが、京成杯と同コースで前述のような圧勝劇を演じたとなれば、注目されるのも当然と言える。
調整も順調なようで、美浦Wコースで3頭併せの追い切り。4歳2勝クラスの馬を2馬身、未勝利馬を4馬身追走する形でスタートした。
雨で重くなった馬場にもかかわらず、先行する馬との差を詰め、ゴーサインが出ると一気に伸びて5F 69.1-11.9秒と圧巻の切れ味を見せた。
木村哲也調教師もスポーツ報知のインタビューに「やれることはやりました」と手応えを感じているコメントを残している。だが、それでも注文はあるようで、前走については「逃げた形が良くなかった」とし、「戦法が極端だと、先がなくなってしまう。馬のリズムで走らせて、馬群に入れて競馬ができるに越したことはない」というコメントも付けている。
鞍上はデビュー戦に続いてC.ルメール騎手が騎乗する。そのルメール騎手もデビュー戦後のインタビューに「良いですね。すごいです。能力があります。最後の直線は、ずっと加速して伸びていました」と答えているなど、一度の騎乗だけで、この良血馬の実力に手応えを感じたようだ。
牡馬中心のレースだけに過去10年で牝馬の3着内実績はゼロ。ただ、1番人気は5連対と信頼できる。ルメール騎手は昨年のこのレースを勝っているだけに、並み居る牡馬を蹴散らしてスカイグルーヴが勝利を挙げてもおかしくはない。