JRA今年「0勝」名誉挽回へ!? 京都記念(G2)クロノジェネシス昨年ブレイク騎手を復活させるか!?

 16日(日)に京都競馬場で京都記念(G2)が開催される。今年は4歳牝馬が人気の中心になることが予想される。そのうちの1頭が昨年の秋華賞(G1)勝ち馬・クロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。ちなみに牝馬による京都記念制覇となると、名牝・ブエナビスタ以来、10年ぶりの快挙となる。

 クロノジェネシスは昨年の牝馬クラシックを沸かせた1頭だ。昨年の春は、桜花賞(G1)の前哨戦・クイーンC(G3)を制したものの、桜花賞3着、オークス(G1)3着とG1の舞台でなかなか勝ちきれなかった。

 その後、夏の休養を挟み、ステップレースを使わずぶっつけで秋華賞に挑む。当日の馬体重は前走から+20kgの452kg。夏の成長を大きく感じさせる充実した馬体で、競馬場に戻ってきた。

 レースは前半1000mが58.3秒のハイペースな流れ。クロノジェネシスは先団から競馬を進め、直線で先頭に立つと後続に2馬身差をつける勝利。オークスで先着を許したカレンブーケドールを2着に下し、念願のG1タイトル獲得を果たした。

 次走のエリザベス女王杯(G1)はラッキーライラックに敗れはしたものの、タイム差0.3秒の5着。全く、悲観する内容ではない。

 京都記念でもう1頭人気が予想される牝馬はカレンブーケドール。秋華賞で下している相手だけに、ここでは負けられない。

 またクロノジェネシスの半姉はG1馬・ノームコア。同馬は3歳時に紫苑S(G3)で重賞勝ちを収めていたが、G1勝ちには手が届かなかった。しかし4歳で挑んだヴィクトリアマイル(G1)をコースレコードで優勝している。姉が4歳で覚醒していることからも、血統面での成長力は折り紙付きである。

 今回も鞍上は、デビューから手綱をとり続けている北村友一騎手を予定している。昨年、同騎手はアルアインと挑んだ大阪杯(G1)で「念願の初G1制覇」を達成。その後、「クロノジェネシスと秋華賞」、「レシステンシアと阪神JF(G1)」を制し、1年でG1・3勝の大ブレイクを果たした。

 しかし、昨年の「大ブレイク」ジョッキーは、今年になって「急ブレーキ」を踏んでしまっている。

 1月は1番人気の馬に8度騎乗したが、1度も勝っていない。さらに、1月12日の京都12Rで最後の直線走路で外側に斜行したとして、1月25日(土)から2月2日(日)まで、9日間の騎乗停止となった。

 先週から騎乗再開となり、土日合わせて14鞍に騎乗するも、勝ち鞍なし。2020年は未だに「未勝利」に終わっている。

 秋華賞と同じ淀の舞台で、クロノジェネシスは北村友騎手の「再ブレイク」をエスコートできるだろうか。

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