JRA「マイル王」インディチャンプ中山記念(G2)へ“異次元”リハ! フェブラリーS有力馬サンライズノヴァ置き去り……

 3月1日(日)の中山記念(G2)。ドバイや香港など海外G1を見据える有力馬がステップとして使うことでも知られるレースだが、この1戦に一際気合いを入れて臨む陣営がいるようだ。昨年の春秋マイル統一王者・インディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、中間の稽古からいい動きを見せている。

 インディチャンプは坂路で福永祐一騎手を背に、今週末のフェブラリーS(G1)への出走を予定している僚馬サンライズノヴァと併せ馬。追走したサンライズノヴァは最終追い切り、インディチャンプは1週前だった。サンライズノヴァは前半こそ遅れなかったものの、最後はインディチャンプに突き離されて終わる。インディチャンプは4ハロン50秒2-12秒3を記録した。

「サンライズノヴァは、昨年のマイルCS南部杯(G1)覇者。そこでダート界の第一線で活躍を続けたゴールドドリームに圧倒的差をつけて優勝したこともあり、同馬の陣営からも『強い』と手放しで称賛されていたんです。また最近は新世代のダート王・クリソベリルと稽古をしているのも効果的だったようで、ここに来てさらに成長曲線を描きはじめたみたいですね。担当の棚江助手も『馬に活気が出てきた』と明かし、1週前追い切りでは坂路で4F50秒4、ラスト12秒3秒をマークするなど好調そのものでした。

 ですが、充実一途をたどり、レースを目前に控えるサンライズノヴァをインディチャンプが圧倒したのだから驚きです。サンライズノヴァは1週前で時計を出したので、最終は軽めに追われたのかと思いきや、4F51秒ジャストと、決して悪いタイムではありませんでした。これはインディチャンプの調子が良すぎると見るべきでしょうね」(競馬誌ライター)

 インディチャンプの次走である中山記念は、出走メンバーが豪華なことで話題となっている。それだから、気合いが入って当然なのかもしれない。

「香港G1・2勝をあげ、中山巧者としても知られるウインブライト、エリザベス女王杯(G1)を勝ったラッキーライラック、昨年のクラシックで好成績を残したダノンキングリー、さらにペルシアンナイト、17年のオークス馬ソウルスターリングまでもが出走予定です。

 一筋縄ではいかないメンバーが揃いましたし、インディチャンプは今後、香港で行われるチャンピオンズマイル(G1)への出走を狙っています。このレースに招待されるためにも、インディチャンプ陣営としては中山記念でいい結果を残したいところ。メイチの仕上げで臨んでくれると思います」(競馬記者)

 昨年は期待された香港マイル(G1)で7着と涙をのんだインディチャンプ。香港でリベンジを果たすためにも、中山記念で不甲斐ない姿を見せるわけにはいかない。春秋マイル統一王者の巻き返しに期待したい。

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