内田博幸騎手,あの「愛馬」の弟でJRA通算1000勝達成! 運命的な記録達成に喜び
JRAの内田博幸騎手が、8日東京10Rの本栖湖特別(1000万下)を6番人気のトレジャーマップ(牡5 美浦・石栗厩舎)で制し、JRA通算1000勝を達成した。
10頭立ての6番人気となったトレジャーマップは、2400m戦の道中を最後方で進める。最後の直線では大外に持ち出し、ジリジリと差を詰めてラスト50mで抜け出し、勝利を収めた。「剛腕」が売りの内田騎手らしさが見えたレースだった。
レース運びも、最後の力強い伸びも、どこかで見たような印象があったが、それもそのはず。このトレジャーマップは父ステイゴールドに母ポイントフラッグ。つまり、皐月賞や天皇賞・春などG1競走6勝を挙げた、あのゴールドシップの弟なのである。
ゴールドシップのG1勝利の内、実に4勝は内田騎手で獲得している。「ゴールドシップといえば」で一番名前が多く出る騎手に違いない。そんな内田騎手が、その弟でJRA1000勝達成というのだから、何かしら運命的なものを感じてしまう。
2008年にJRA移籍してから、3年連続で100勝以上を達成。ケガによる離脱による勝ち鞍減少、近年は有力馬に騎乗できない時期もあったが、それでもコンスタントに勝利を重ねている。今年はすでに70勝以上を挙げており、3年ぶりの100勝も十分射程圏である。
そんな内田騎手にもっともG1制覇をプレゼントしてくれたゴールドシップの弟が、メモリアルな勝利を届けてくれた。内田騎手はインタビューで「これだけ多くのファンの方におめでとうと言ってもらい、騎手になって本当に良かったと思います」と晴れやかに語っていた。