JRAフラワーC(G3)クリスティ「今年ブレイク・キズナ産駒」牡馬にもまれた経験生きる!? 得意の1800で激走フラグ

 3日間開催の初日となる金曜中山メインは、3歳牝馬によるフラワーC(G3)が行われる。桜花賞のトライアルではないが、過去には2004年ダンスインザムード、06年キストゥヘヴンが桜花賞馬となり、02年スマイルトゥモロー、05年シーザリオはオークス(G1)制したように重要な位置付けとなる一戦だ。

 出走メンバー中、唯一フラワーCと同じ芝1800mで2勝をあげているクリスティ(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)に期待したい。

 同馬は昨年7月に中京でデビュー。後の小倉2歳S(G3)を勝ったマイネルグリットの2着に敗れたが、次走小倉の未勝利戦を単勝1.7倍の支持に応えて3馬身差の快勝。18キロ成長して挑んだアイビーS(L)では牡馬の強豪ワーケアの前に2着。初G1出走となった阪神JF(G1)では5番人気に支持されたが、8着と振るわなかった。

 進境が見られたのは、前走1勝クラスの快勝だろう。直線では2番手から早め先頭に立つと、そのまま押し切る強い内容だった。このレースで2着に退けたアリストテレスには1馬身1/4の着差をつけている。

 そのアリストテレスが、次走の若駒S(OP)でケヴィンのクビ差2着と接戦し、断然人気に支持されたラインベックに先着。その次のすみれS(OP)でも3戦3勝の実力馬レクセランスとクビ差の2着と好走した。

 クリスティに敗れたアリストテレスが実力馬と善戦したことを踏まえると、同馬に快勝しているクリスティの評価も自ずと上がってくる。

 初G1だった阪神JFで8着に崩れたのは、それまで未経験だったハイペースで前が残る展開に戸惑ったこともあっただろう。それだけに今回、すでに2勝をあげ、走り慣れた1800m戦となることは、クリスティにとって歓迎材料となるのではないか。

 17日の追い切りでは、栗東の坂路を単走で追われ、54.4秒-12秒の好時計をマークした。順調な仕上がりに杉山晴紀調教師は「しまい重点で。状態はいいですね。ストライドが大きくなって、雰囲気が良くなっている」と満足していた。それとともに「小回り1800はこの馬にあうと思うので、ここを目標にした」と初重賞獲りに意欲を見せている。

 また、キズナ産駒は昨年、ビアンフェで函館2歳S(G3)を勝ち、今年に入ってクリスタルブラックで京成杯(G3)、マルターズディオサでチューリップ賞(G2)を勝つなどブレイクしている。

 現在、キズナ産駒は重賞3勝、まだ産駒に重賞勝ちのないライバル・エピファネイアを大きくリードしている。クリスティのフラワーC勝利でさらにリードを広げたいところだ。

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