JRA「造反」騎手、競馬開催後「歌舞伎町」方面へ……?「騎手1人感染で中止検討」の中、あまりに欠如した危機感に呆然

 JRAは毎年、売り上げの約10%を国庫に納付しており、昨年も約3200億円を国庫納付金があった。その一部が新型コロナウイルスの対策費として使用されることが、現在もJRAが開催を続ける大きな理由の1つとなっている。

 またJRAの日本騎手クラブも11日から、各騎手が1レースの騎乗につき1000円を積み立てる『対コロナ基金』を設立。一丸となって、新型コロナウイルスに立ち向かっていく姿勢を示している。そんな中であまりにも身勝手な行動は、もはや「造反」と述べざるを得ないだろう。

「騎手にとって競馬開催翌日は全休日ですから、普段なら何をしようとも自由。しかし、このご時世での“平常モード”は、危機感が足りないという問題ではないでしょう。すでに競馬の祭典・日本ダービー(G1)の無観客開催が決定している中、競馬界はメディア関係者も含め、一体となって危機を乗り切らなければなりません。

JRAサイドは以前から『騎手に1人でも感染者が出れば、競馬を中止する方向で今後を検討せざるを得なくなる』と話しており、騎手は1人1人が開催そのものに直結する存在。そういった事情を踏まえても、非常に残念と言う他ないですね」(別の記者)

 日本騎手クラブの会長・武豊騎手は自身の公式ホームページを通じ「新型コロナウイルスの渦中にありながら、競馬の開催が続いていることに心より感謝を申し上げます」とし、『対コロナ基金』の設立について「騎手会全員で話し合って、せめてもの恩返しの気持ちから」と理由を語っている。

 全国的な自粛ムードが続く中、ゴールデンウィークを前に世間に「緩み」が生じてしまうのは、ある程度仕方のないことかもしれない。しかし、多くの人々が携わる競馬開催の根幹的存在である騎手に、決して小さくはない「緩み」が生じてしまったのは、残念と述べざるを得ないだろう。

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