JRAアドマイヤビルゴ「日本ダービー」が“アドマイヤ軍団”最終決戦に!? 故・近藤利一氏の“忘れ形見”は、あの「大物」馬主へ……
9日に、京都競馬場で開催される京都新聞杯(G2)に出走予定の「6億円ホース」アドマイヤビルゴ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)。結果を残し、日本ダービー(G1)に進むことが期待されているが、その“アドマイヤ軍団”の周囲に「異例の動き」があると話題になっている。
「利一氏が亡くなってから、所有していた多くのアドマイヤ軍団の馬たちは、妻である旬子さんに名義が変更されていました。ところが昨年、利一氏がセレクトセールで、3億6000万円で落札したミュージカルウェイの18(父ディープインパクト)の所有者が、ワールドプレミアらの馬主である大塚亮一氏に変更されていることがわかったんです」(競馬記者)
またアンプレヴーの18(父リーチザクラウン)、セルキスの18(父ジャスタウェイ)、エルダンジュの18(父ハービンジャー)など、利一氏がセレクトセールで落札した馬たちの名義が大塚氏へと変更されているようだ。
大塚氏は大塚総合税理士法人代表。一時は騎手を志したものの、試験に不合格。だが競馬に対しての熱は冷めることなく、08年に馬主の資格を取得。違う形で競馬に携わることになったという。
「昨年の有馬記念(G1)を前に『スポニチ』のインタビューに応じた大塚氏は、『馬主になってから初めて行った(08年の)セレクトセールで『何か困ったことがあったら相談しろよ』と声をかけていただいたんです』などと、利一氏と懇意にしていたことを明かしていました。親交もあったため、早くから利一氏の“忘れ形見”を引き受けることを考えていたのかもしれません。
ただ、どうやら所有者の変更とともに、馬名の変わっており、多くは“アドマイヤ”の冠名を外される見込み。しょうがないことですが、少々寂しいですね」(競馬誌ライター)
今年も2歳戦線で利一氏のお眼鏡にかなった馬たちの活躍が期待される。だが、クラシック戦線で“アドマイヤ”の冠名を見るのは、今年が最後になる可能性が浮上しているようだ。