JRAノーザンファーム「横綱2歳馬」はモーリス産駒の超良血!? 「サリオスやダノンプレミアムのようなタイプ」名牝エアグルーヴ血脈から、また大物誕生か
今週末には頂上決戦オークス(G1)が行われ、来週には日本ダービー・ウィークと、3歳クラシックの盛り上がりはいよいよ最高潮だ。
中でも、今年は初年度産駒を送り込んだ「新種牡馬」の活躍が目立つ。5頭の重賞勝ち馬を輩出したキズナを筆頭に、桜花賞馬デアリングタクトの父エピファネイア、NHKマイルC(G1)を勝ったラウダシオンの父リアルインパクトと、それぞれが強烈なインパクトを放っている。
そして日本ダービーの翌週からは、早くも来年のクラシックに向けた新馬戦がスタート。今年も多彩な新種牡馬が揃ったが、中でも2015年の年度代表馬モーリスが送り込む「二枚看板」が大きな話題をさらっている。
その内、1頭は歴史的名牝ブエナビスタの「最高傑作」と注目を集めているブエナベントゥーラ。本サイトでも既報通り、D.レーン騎手とのコンビで6月初週にデビュー予定だ。
そして、そんな話題の超大物と評価を二分しているのがレガトゥス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
1983年のオークス馬ダイナカールから、1997年の年度代表馬エアグルーヴ、エリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴ、母アドマイヤセプターと続く牝系は、日本最高峰の血脈と述べて差し支えないだろう。半姉のスカイグルーヴ(父エピファネイア)は今年の京成杯(G3)、フローラS(G2)で1番人気に推されたが、惜しくも春のクラシック出走はならなかった。
「スカイグルーヴも非常に評判の高い馬でしたが、1つ下の弟レガトゥスは早くも『姉以上』とウワサされていますね。超良血揃いのノーザンファームの2歳馬ですが、500kgを優に超えるレガトゥスは一際目立った存在で、すでに古馬のような貫禄があるとか。
関係者によると『そこまで(末脚が)切れるタイプというわけではなさそう』とのことでしたが『サリオスやダノンプレミアムのようなタイプ』と2歳王者が引き合いに出される辺り、この馬の期待度が窺えます」(競馬記者)
記者によると、一度ゲート試験をパスしてから放牧され、すでに帰厩しているとのこと。順調に行けば、6月14日の東京芝1800m戦でデビューを迎えることになりそうだ。
今年の新種牡馬といえばモーリスとともに注目を集めているのが、2015年の二冠馬ドゥラメンテだ。レガトゥスにとっては叔父にあたるだけに、何とも因縁めいた間柄になる。
果たして、今年の新種牡馬もキズナやエピファネイアのように、初年度から大きなインパクトを残すことができるだろうか。主役の1頭モーリスにとっては、早期デビューが期待されるブエナベントゥーラとレガトゥスの「二枚看板」の活躍が大きなカギを握りそうだ。