JRA日本ダービー「最強枠」1枠1番サトノインプレッサに矢作芳人調教師もご満悦!? 前走「ウチの厩舎のG1は外枠ばかり……」大敗から一転!
28日、今週末に東京競馬場で開催される第87回日本ダービー(G1)の枠順が決まった。
大本命が予想される無敗の皐月賞馬コントレイル、2着だったサリオスなどの動向が注目されるが、その中でも最も着目すべきは、やはり「1枠」にどの馬が入るのかだろう。
皐月賞(G1)が「最も速い馬が勝つ」といわれ、菊花賞(G1)が「最も強い馬が勝つ」といわれている一方で、日本ダービー(G1)は古くから「最も『運』のいい馬が勝つ」といわれているレースだ。
かつては出走頭数の多さから、紛れの多いレースになりやすい日本ダービーを勝つには運が必要と言われていたのが発祥だが、現代競馬においての「運」とは、紛れもなく1枠が引けるか否かである。
2016年には過去10年で4勝、3着以内率80%という驚異的な成績を誇っていた1枠。あれから17年、18年と2年続けて馬券圏内を外すなど鳴りを潜めていたが、昨年は12番人気のロジャーバローズが激走してダービー馬に……競馬ファンの多くは改めて、その威力を思い知らされたに違いない。今年も当然、要注意だ。
そんな中、今年の運を掴み取ったのはサトノインプレッサとアルジャンナだった。
特にサトノインプレッサが掴んだ1枠1番は、昨年のロジャーバローズを始め、過去10年で3勝、2着2回3着1回と馬券圏内率60%の絶好枠。前走のNHKマイルC(G1)では外枠に泣いて13着に大敗した本馬だが、ここに来て急浮上だ。
「NHKマイルCの枠順発表の際、期待のサトノインプレッサが8枠17番に決まり、矢作(芳人)調教師が『また外か。ウチの厩舎のG1は外枠ばかり……』と嘆いていましたからね。今回の1枠1番には、陣営もニッコリでしょう。
逆に、初のダービー参戦となる坂井瑠星騎手にはプレッシャーが掛かる枠になりました。後ろから行く馬なのでレースの組み立てが大きなポイントになりそうです」(競馬記者)
一方、1枠2番に入ったアルジャンナは、鞍上・浜中俊騎手の連覇が懸かる。昨年はロジャーバローズを1枠1番から完璧にリードしてダービー制覇へ導いているだけに、今年も一発が期待できそうだ。