JRA浜中俊「出走する限り、チャンスがある」日本ダービー(G1)超大穴「ロジャーバローズ2世」が絶好枠で急浮上!? 昨年大波乱の再現へ条件揃ったか!
昨年のダービージョッキーが、ここに来て急浮上だ。
28日、今週末に東京競馬場で行われる日本ダービー(G1)の枠順が決定し、無敗の皐月賞馬コントレイルは3枠5番、皐月賞2着のサリオスは6枠12番に決まった。
その一方、毎年の日本ダービーで「絶好」といわれる1枠を掴んだのが、サトノインプレッサとアルジャンナの2頭だ。
過去のデータ的には1枠1番に決まったサトノインプレッサの方が、1枠2番のアルジャンナよりも断然有利とされている。しかし、今年は少し“事情”が異なるようだ。
「1枠1番に入ったサトノインプレッサですが、本質的には後方から末脚に懸ける馬。スタート自体も速い馬ではありませんし、果たして絶好枠をどこまで活かせるか……。
そうなると狙いたいのは、前に行けるアルジャンナの方ですよね。昨年1枠1番からダービー馬になったロジャーバローズも積極的に前に行き、馬場の良い最内を最大限活かしての勝利。これを再現できそうなのは、サトノインプレッサよりもアルジャンナですよ」(競馬記者)
昨年11月の東京スポーツ杯2歳S(G3)で、勝ったコントレイルに5馬身突き放されたアルジャンナ。前走の毎日杯(G3)でもサトノインプレッサに敗れており、常識的に逆転は相当厳しいと述べざるを得ない。
しかし、何が起こるかわからないのが競馬であり、日本ダービーだ。
実際に、昨年のロジャーバローズも2歳の紫菊賞(1勝クラス)で、後の皐月賞8着馬アドマイヤジャスタに完敗。さらに前走の京都新聞杯(G2)でも、ダービー8着馬レッドジェニアルとの競り合いに敗れていた。常識的にはとても狙えない存在であり、だからこそ12番人気に甘んじていたのだ。
「京都新聞杯ではハナに立って2着だったロジャーバローズですが、ダービーでは2番手からの競馬。リオンリオンが良い感じに飛ばしてくれて、2番手ながら実質的に単騎逃げとなる絶好の展開でした。
アルジャンナはロジャーバローズほど逃げた経験はありませんが、今年はこれといった逃げ馬が不在です。
最も可能性が高いのは皐月賞でロジャーバローズと同じように“2番手の逃げ”となったウインカーネリアンですが、大外の18番枠。そのため、逃げるならそれなりに飛ばす必要があります。これも昨年の再現を狙うアルジャンナからすれば、大きなプラス材料ですね。陣営は『前進気勢が旺盛』と課題を挙げていますが、前に行くためにはむしろプラスに働くかもしれませんよ」(同)