JRA武豊「安田記念不参加」は大正解!? ルメール「昨年は大変なことに……」歴史的アクシデントの張本人へ、アーモンドアイ陣営からの“口撃”で針の筵
「確かに武豊騎手がG1にいないのは寂しい面もありますが、今回はさすがにいない方がよかったかも……。安田記念といえば、どうしても昨年の『アレ』が話題になってしまいますからね」(競馬記者)
今週最も取材陣の話題を集めているのは当然、前人未到の新記録芝G1・8勝目を目指すアーモンドアイだ。
だが、主戦のルメール騎手が「スタートでぶつけられて、G1で1600mですから大変なことになりました」と言えば、国枝栄調教師も「昨年は不利もあり3着に終わったが、スムーズな競馬ができれば当然、チャンス」と話すなど、陣営からは仕切りに「昨年の不利」「リベンジ」といった言葉が飛び交っている。
それもそのはず。昨年の安田記念で約2年続いた7連勝が途切れてしまったアーモンドアイだが、スタート直後に大きな不利を受け、致命的な出遅れを喫したことが最大の敗因に挙げられていたからだ。
そして、そんな歴史的なアクシデントの発端となったのが武豊騎手である。
「昨年の安田記念では、スタート直後に大外枠だった武豊騎手のロジクライが斜行して、隣にいたダノンプレミアムと接触、バランスを崩したダノンプレミアムが今度はアーモンドアイと接触するなど、大きなアクシデントになりました。
この結果、武豊騎手は騎乗停止処分に。レース直後、ダノンプレミアムの川田将雅騎手が下馬し、アーモンドアイのルメール騎手も『残念。スタートで5馬身くらいの不利を受けた』と憤りを示す事態に発展。武豊騎手も『申し訳ないです』と謝罪していましたね」(同)
あれからちょうど1年。人の噂も75日という言葉があるように、当時の記憶は時と共に薄れゆくものだが、今年の安田記念にはアーモンドアイもダノンプレミアムも出走。昨年のアクシデントが話題に上ってしまうのは、ある意味仕方のないところか。
「今年の安田記念に不参加の武豊騎手としては、昨年の汚名返上を果たす機会が失われたことは残念でしょうが、あの事件が話題に上るたびに“針の筵(むしろ)”になるくらいなら、いっそのこと不参加の方がよかったかも。
参戦すれば、それだけで話題になりますし、もしアーモンドアイやダノンプレミアムの隣の枠に入ることになったら……。無観客とはいえ、テレビの向こうやネット上からの“ブーイング”は避けられなかったでしょうから」(別の記者)
今年は穏便に?安田記念の裏開催にあたる阪神で騎乗する予定の武豊騎手。トップジョッキーが軒並み東京に参戦する中だからこそ、その手腕と勝ち星で存在感を示したいところだ。