JRA勢オメガパフューム、ルヴァンスレーヴら強豪撃破を狙う!? 帝王賞(G1)ノンコノユメ&モジアナフレイバーらが見せる南関所属馬の「意地」
24日(水)に大井競馬場で開催される帝王賞(G1)。連覇が懸かるオメガパフュームを筆頭に、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオ、チュウワウィザード、クリソベリル、ケイティブレイブなど、実力伯仲のメンバーが揃った。
今年もJRA勢が有力視されている。だが、南関東所属の古豪ノンコノユメ(セ8歳、荒山勝徳厩舎)、地方の雄モジアナフレイバー(牡5歳、福永敏厩舎)の2頭は、中央の強豪に匹敵する能力を秘めているはずだ。
ノンコノユメは18年のフェブラリーS(G1)を制覇。だがその後は重賞を転戦するも、馬券圏内にも入ることができず、昨年のゴドルフィンマイル(G2)で10着に終わったのを機に、大井競馬へ転厩した。
これが功を奏し、地方所属後、初戦となった帝王賞で3着と好走。それからも地方で水を得た魚のような活躍を見せ、暮れの東京大賞典(G1)でも勝ち馬オメガパフュームから1馬身差の2着。見事、復活を遂げた。
今年初戦のフェブラリーSこそ8着に敗れたが、レース後に鞍上の真島大輔騎手は、「現状、1800mから2000mの方がレースはしやすいと思います。マイルは忙しいです」と距離短縮が敗因だったと分析。その言葉通り、大井競馬場のダート1800mで行われたブリリアントカップ(G)では2着と結果を残している。昨年3着に入った舞台で、約2年ぶりとなる勝利を狙う。
一方、近年になってメキメキと力をつけてきたのがモジアナフレイバーだ。
一昨年の東京大賞典競走では9着に終わり、中央の壁に跳ね返された。だが、翌年の帝王賞ではインティやサウンドトゥルーらG1馬に先着して5着と健闘し、秋はマイルCS南部杯(G1)で4着とひとつ着順をあげた。その後、勝島王冠(G)を危なげない走りで勝利すると、暮れの東京大賞典で3着。交流G1で初となる馬券圏内に入ってみせた。
今年のフェブラリーSでは戦前、管理する福永師がコース替わりもあり「ゲートを含めて楽ではないと思う」と不安気に語っていたが、それが的中する形での出遅れ。だが、慣れない後方からの競馬を強いられたものの、6着と存在感を示している。
今回は慣れ親しんだ大井競馬場。さらに今年は1枠1番を引き当てた。JRA勢とも五分に渡り合うことができるはずだ。
昨年のノンコノユメ、15年のハッピースプリントなど、過去10年だけでも地方競馬所属ながら帝王賞で馬券圏内に進出した馬は複数いる。だが勝利したのは、2010年のフリオーソが最後だ。ノンコノユメ、モジアナフレイバーは、10年ぶりに大金星をあげることができるだろうか。激走に期待したい。