JRAが禁止した「秘策」で帝王賞(G1)ノンコノユメ本領発揮!? 中央挑戦フェブラリーS惨敗に隠された裏事情とは
今週24日に大井競馬場で行われる帝王賞(G1)は、前年覇者オメガパフューム、昨年のチャンピオンズC(G1)優勝馬クリソベル、復活が待たれるルヴァンスレーヴら、中央勢の有力馬が多数参戦予定だ。
これを迎え討つ地方馬の代表格は、元JRAのノンコノユメ(セン8歳、大井・荒山勝徳厩舎)であろう。
昨年、大井競馬への移籍が決まった際、加藤征調教師が「ゲートに課題のある馬ですが、新天地で頑張ってほしい」と話していた通り、中央在籍時は気性難からセン馬となったものの、とにかくスタートが安定せず、戦績が安定しなかったノンコノユメ。
だが、大井競馬へ移籍してからはスタートが決まって中団で競馬できるようになり、戦績も【1.3.2.1】と見事なまでに安定している。
しかし、期待された今年の2月のフェブラリーS(G1)ではスタートで後手を踏み、後方11番手からの競馬となって8着……久々の中央の舞台で大井移籍後、初の惨敗を喫してしまった。
実は、その“裏”にはある「秘策」が封印されていたようだ。
「大井では、ゲートが苦手な馬のために厩務員がスタートギリギリまで尻尾を持つ『尾持ち』という行為が認められています。地方競馬では普通なんですが、JRAでは認められていないんですよ。
荒山調教師がレース前に『尾っぽを持たれていないと、またやるかも』と危惧していた通り、今年のフェブラリーSでノンコノユメが昔のようにスタートから置かれてしまったのは、この『尾持ち』ができなかったからでしょうね。真島(大輔)騎手は『ゲートは上手に出てくれた』と話していましたが、“本音”は別にあったと思いますよ」(競馬記者)
そうなると、フェブラリーSのノンコノユメは決して力負けではなかったということになるかもしれない。何よりも尾持ちが認められる大井の帝王賞なら、オメガパフュームにコンマ2秒差の2着に迫った昨年末の東京大賞典(G1)以上の結果が出ても不思議ではないだろう。
陣営は「追い切りを1本追うごとに良化しています。あまりイライラしていないし、雰囲気はいい」と語り、手応えは上々のようだ。現在オッズでは7番人気で単勝24倍前後。フェブラリーS惨敗で評価を落としているようなら、“美味しい”存在になるかもしれない。