JRA宝塚記念(G1)“非サンデーサイレンス産駒“近3年6頭中5頭連対で激アツ!! あの名馬のインブリードを持つ馬も好走条件?
今年の宝塚記念(G1)はG1馬が8頭も集結したとあって、久々に春競馬を締めくくる1戦らしい盛り上がりを見せている。
また2020年は10年ぶりとなるフルゲート18頭での決戦。過去30年でその18頭すべてが揃ったことは2度しかなく、今年が3度目となる。梅雨の時期に行われる宝塚記念は、過去10年間で4度も稍重馬場での開催だった。秋のG1に照準を合わせている陣営は、過度な負担を強いられるタフなレースを嫌う傾向にあるため、近年は少頭数で行われることが目立っていた。
それが続いたためか、最近では少し変わった傾向が出てきたようだ。近3年の連対馬を振り返ってみよう。
2019年
優勝 リスグラシュー(父ハーツクライ)
2着 キセキ(父ルーラーシップ)
2018年
優勝 ミッキーロケット(父キングカメハメハ)
2着 ワーザー(父Tavistock)
2017年
優勝 サトノクラウン(父Marju)
2着 ゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)
連対馬6頭のうち、実に5頭の父馬が“非サンデーサイレンス系”となっている。
「18年のワーザーは外国産馬なのでサンデーサイレンス系ではないのは当然。ですが、3着のノーブルマーズも父はジャングルポケットと、非サンデーサイレンス系でした。
宝塚記念は阪神競馬場の内回りで行われます。このコースは、近年、サンデーサイレンス系を牽引したディープインパクト産駒の特徴である”切れ味が鋭い脚”よりも、長く伸びる脚を使うタフネスさが求められます。そのためこの傾向が出ているのかもしれません。以前はサンデーサイレンス系ながらも、タフさとパワーを併せ持つ産駒を多く輩出したステイゴールド産駒が上位進出を果たすことが目立っていました。
さらに血統面で言うと、近3年でワーザー以外の5頭はいずれもノーザンダンサーのインブリードを持っています。これは過去の16年~10年の勝ち馬6頭も同様です。今年はこのふたつの条件に当てはまるのは、キセキ、サートゥルナーリア、ブラストワンピース、ペルシアンナイト、レッドジェニアル、トーセンスーリヤの6頭になります」(競馬誌ライター)
近年、父馬が非サンデーサイレンス系の躍進が著しい宝塚記念。馬券の取捨選択で悩んだときにこのことを思い出すといいことが起こるかも!?