JRA宝塚記念(G1)5連覇中ノーザンファームで狙うべきはブラストワンピース!? 人気必至のサートゥルナーリアとラッキーライラックが勝てない理由とは?
今年春の3歳G1レースでノーザンファームは1勝もできなかったが、それでも大阪杯・天皇賞(春)・ヴィクトリアマイル・安田記念を勝ち、古馬に限定すれば無類の強さを発揮した。
今週行われる宝塚記念とノーザンファームの相性は抜群で、過去5年をすべて勝利と5連覇中。当然今年も負けられないとの思いは強いだろうし、その思惑は大阪杯を回避してここに挑むサートゥルナーリア、ヴィクトリアマイルや天皇賞(春)を使わず大阪杯から直行したラッキーライラック、クロノジェネシス、ブラストワンピースの4頭に繋がっているのだろう。
しかし過去5年で優勝したノーザンファームの馬を見てみると、意外な事実が判明する。すべて1~2番人気以外の馬が勝利しているのだ。過去5年、それぞれでノーザンファームは出走馬の半数以上となる生産馬を出走させており、それらが上位人気に支持されていたのだが、まさかの結果に。
これは想定通りなのか、それとも想定外なのか、後者であれば関係者にとっては非常に複雑な心境だろう。
そんなノーザンファームの有力馬をチェックし、過去の傾向と照らし合わせることで「今年買うべきノーザンファームの生産馬」を見つけた。春の大一番を締めくくるためにも、ここでその狙い馬を公開しよう。
まずは過去の傾向をおさらいするため、ノーザンファームの宝塚記念過去5年の出走馬と成績をまとめた。
■2019年
リスグラシュー (3番人気1着)
スワーヴリチャード(6番人気3着)
アルアイン (5番人気4着)
レイデオロ (2番人気5着)
エタリオウ (4番人気9着)
マカヒキ (7番人気11着)
■2018年
ミッキーロケット (7番人気1着)
ヴィブロス (3番人気4着)
ダンビュライト (5番人気5着)
サトノダイヤモンド(1番人気6着)
ステファノス (11番人気7着)
パフォーマプロミス(4番人気9着)
サトノクラウン (6番人気12着)
アルバート (15番人気13着)
ゼーヴィント (9番人気14着)
■2017年
サトノクラウン (3番人気1着)
ミッキークイーン (4番人気3着)
シャケトラ (2番人気4着)
レインボーライン (7番人気5着)
ミッキーロケット (8番人気6着)
シュヴァルグラン (6番人気8着)
■2016年
マリアライト (8番人気1着)
ドゥラメンテ (1番人気2着)
ラブリーデイ (4番人気4着)
ステファノス (7番人気5着)
サトノクラウン (9番人気6着)
シュヴァルグラン (5番人気9着)
カレンミロティック(14番人気11着)
タッチングスピーチ(16番人気12着)
フェイムゲーム (12番人気17着)
■2015年
ラブリーデイ (6番人気1着)
デニムアンドルビー(10番人気2着)
ディアドラマドレ (8番人気6着)
レッドデイヴィス (12番人気7着)
ラキシス (2番人気8着)
トウシンモンステラ(16番人気10着)
トーセンスターダム(9番人気12着)
カレンミロティック(5番人気13着)
アドマイヤスピカ (14番人気16着)
この5年でわかることは、ノーザンファームはかなり宝塚記念に力を入れているということだ。出走頭数を見てみると、2019年12頭中6頭、2018年16頭中9頭、2017年11頭中6頭、2016年17頭中9頭、2015年16頭中9頭と出走馬の半数以上がノーザンファームの生産馬だ。
これは7月に行われるセレクトセールのアピールも兼ねているといって間違いないだろう。
そして実際に5年連続勝利を達成しているのだから、これはノーザンファームの思惑通りといっていい。しかし優勝馬に関しては狙い通りとはいえないかもしれない。というのも、宝塚記念に出走したノーザンファームの1~2番人気馬は、5頭すべてが敗退と結果を残せていないのだ。
この傾向を今年に当てはめれば、1~2番人気になるであろうサートゥルナーリアとラッキーライラックにとって逆風となるデータだ。