JRA「WIN5」キャリーオーバーの次は堅い決着はもはや過去!? 激増必至の購入者に立ちはだかる衝撃の事実とは……
19日に行われたWIN5の対象レースは、8番人気→3番人気→15番人気→18番人気→2番人気の決着で的中者なし。キャリーオーバーとなったのは昨年3月の弥生賞(G2)を8番人気メイショウテンゲンが勝利したとき以来、約1年4ヶ月ぶり。
1つ目の対象レース阪神10RオークランドRCT(3勝クラス)を8番人気アバルラータが勝利。3つ目の対象レース函館記念(G3)を15番人気アドマイヤジャスタが勝利したときには、残存票が17135票から一気に156票まで激減。
4つ目の対象レース中京記念(G3)を18頭立ての最低人気メイケイダイハードが勝利の際には、早くもキャリーでは?と思われたが、まさかの1票生き残り。5つ目の対象レース福島テレビOPを2番人気トゥラヴェスーラが順当勝ちしたこともあり、最終結果は大きな注目を集めたが、的中者なしのキャリーオーバーと発表された。
そこで気になるのは4億6409万円が繰り越されることになる次回のWIN5だ。これまでWIN5がキャリーオーバーとなった際、次は比較的堅い決着に終わることも多かった。
では最近はどのような結果だったのか。キャリーオーバー、もしくは限りなくキャリーオーバーに近かった的中票が1票だった回を振り返ってみたい。以下は開催が近い順にピックアップしたものである。
■左から日付、的中票数、配当、勝ち馬の人気の順
20. 2. 9 的中194票、221万3230円、1→2→1→7→4
20. 2. 2 的中1票、4億3390万7040円、9→1→14→3→3
20. 1.19 的中25票、1705万2050円、5→ 5→1→2→7
20. 1.13 的中1票、3億9436万5860円、8→1→12→3→4
19. 3.10 的中101票、798万0110円、1→12→2→12→2
19. 3. 3 的中者なし、7→14→5→13→8
19. 2.24 的中1票、4億7180万9030円、2→15→12→11→5
18.12.28 的中11万5874票、2万4160円、1→1→1→2→1
18.12.23 的中者なし、2→11→8→7→3
「キャリーオーバーになった次回が堅かったという印象はおそらく18年の有馬記念のときの印象が強く残っているからでしょうか。このときのWIN5の売上は34億9934万円とレコードを記録しました。ということは購入者も多かった訳ですから、”堅い”イメージが根強く残っているのかもしれません。
しかし、それ以降にキャリーオーバー(1票含む)となった次の回では最も安かった配当でも200万を超えているのですから、ここまで来るともう堅いとはいえなさそうです。さらに今週の対象レースはローカルの新潟と札幌の2場開催です。ただでさえ荒れる夏競馬だけに、波乱となる可能性が高いのではないでしょうか」(競馬記者)
これまでもキャリーオーバーとなった次の回は、普段の倍以上の売上となっているが、射幸心に煽られてうっかり手を出してしまうと、思わぬしっぺ返しが待ち受けているかもしれない。
通常の馬券であればレースごとに独立しているが、対象の5レースすべての勝ち馬を当てないと的中扱いとはならないのがWIN5である。
参加する場合は心して挑んだ方がよさそうだ。