JRA覚えておきたい新潟名物「千直」総ざらい!2010年以降の全274レースを徹底分析! 夏競馬の回収率アップに知っておきたいデータとは

 25日(土)に始まる夏の新潟開催。9月6日まで計14日間行われるが、注目はJRA唯一の直線競馬だろう。新潟名物のいわゆる「千直」(芝・直線1000m)だが、今夏は14日間で10鞍組まれている。そこで予想に少しでも役立てるため、2010年以降に千直で行われた全274レースを分析し、傾向を探った。

★騎手★
【勝利数ランキング、2010年以降】
1位 17勝 西田雄一郎
2位 13勝 村田一誠
3位 10勝 津村明秀

【勝率ランキング、2010年以降(レース騎乗機会20回以上)】
1位 15.0% 福永祐一
2位 14.3% 蛯名正義
2位 14.3% 北村友一

 勝利数では“ミスター千直”こと、西田騎手が圧倒的。これに村田騎手、津村騎手が続く。ただし、勝率では福永騎手が15.0%(20戦3勝)で1位。ベテラン蛯名騎手と北村友騎手がこれに続く。西田騎手の勝率は7.6%で、レース機会20回以上の騎手68人中23位と決して高くないが、単勝回収率は113%に上る。

 騎乗機会が20回未満のため、ランキング対象外だが、M.デムーロ騎手の勝率41.7%(12戦5勝)が際立っている。戸崎圭太騎手は「5-4-11-31」と3着が多く、複勝率39.2%は堂々トップ。他には、単勝回収率384%の鮫島克駿騎手、複勝回収率272%の木幡育也騎手の名前も覚えておきたい。

★厩舎★
【勝利数ランキング、2010年以降】
1位 13勝 菊川正達(美浦)
2位 11勝 和田正一郎(美浦)
3位 10勝 和田正道(美浦)

【勝率ランキング、2010年以降(レース機会20回以上)】
1位 16.0% 森田直之(栗東)
2位 14.3% 安田隆行(栗東)
3位 13.6% 菊沢隆徳(美浦)

 菊川厩舎が断トツ133回の出走回数を誇り、13勝もトップ。13勝の内訳は、未勝利クラスが3勝、1勝クラスが8勝、2勝クラスが2勝。3勝クラス以上では勝てていない。2位と3位には、和田親子がランクインした。父の正道氏は2018年2月に調教師を引退したが、それでも3位に残っているということは、この舞台が得意だった証し。息子の和田正一郎調教師は今週、ライオンボスでアイビスSD(G3)連覇を狙う。

 勝率では、関西の森田厩舎と安田厩舎がワンツー。森田厩舎は25戦4勝で、ダイメイプリンセスが3勝を挙げ、28戦4勝の安田厩舎は、プリンセスムーンが3勝を挙げた。

 覚えておきたいのは鮫島一歩厩舎だ。32戦4勝で勝率8位だが、単勝回収率576%、複勝回収率267%はともにトップ。かつてリトルゲルダで高配当を手にしたファンも多いのではないだろうか。

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