JRA今年は異例の2場開催がカギ! 「キャリーオーバー」WIN5攻略の糸口を過去の傾向から探る! 難関レース「突破」に光が差す!?
先週末、函館競馬場で行われた函館記念(G3)は15番人気アドマイヤジャスタが優勝した。その結果、3連単の配当は300万円超えの大波乱。そして、阪神競馬場で行われた中京記念(G3)では18番人気メイケイダイハードが勝利し、こちらも3連単で300万円超えの高配当が飛び出した。
この時点で、WIN5の残り的中票数はわずか1票。最後のメインレースである福島テレビオープン(OP)は2番人気トゥラヴェスーラが制したものの、WIN5は的中者なしでキャリーオーバーとなった。そのため、今週の日曜は多くの競馬ファンがぎらついた眼差しで、WIN5対象レースを、固唾を飲んで見届けることになるのではないだろうか。
WIN5の予想をする際、昨年のアイビスサマーダッシュ(G3)週の傾向をもとに検討するのも一つの手である。だが、今年は新潟、札幌の2場開催のため、昨年とはWIN5対象レースが異なる。そこで、今年のWIN5対象レースごとに過去の傾向をもとに、ハナビ杉崎が完全的中に挑戦する。(競走条件が変わっているレースもあるが、あくまでもレース名での傾向を参考にする)
1レース目:新潟9R糸魚川特別(2勝クラス)芝1800m
過去10年で1番人気が2勝、2番人気が5勝、それ以外もすべて5番人気以内の馬が勝利している。堅い決着傾向のあるレースだが、昨年まで芝2000mで行われていたのが芝1800mに変更されている点は注意が必要だ。しかし、過去10年の1番人気馬の新潟芝コースでの勝率を確認すると、芝2000mが28.6%に対して、芝1800mは39.3%。後者のほうが本命をより信頼できるレースとなっている。
「アップライトスピン」同レースを過去10年で3勝している福永祐一騎手が手綱を取る。前走は東京芝1800mで2着に入っており、これまでの2勝はすべて同条件でのもの。左回りの芝1800mはベスト条件だ。
「カントル」半兄にワグネリアンを持つ良血馬。なかなか2勝クラスを抜け出せていないが、素質の高さはメンバー随一だろう。
「レイパパレ」こちらも母シェルズレイの良血馬である。「無敗馬は負けるまで買え」と言われるように、2戦2勝の無敗馬を買わないわけにはいかない。
2レース目:札幌10R知床特別(2勝クラス)芝1200m
函館開催を含む過去10年で1、3、4番人気が2勝ずつしている。だが、最低人気での勝利は8番人気、また6番人気が3勝と中穴の活躍が目立つレースだ。ちなみに、昨年までは芝2000mで行われていたが、今年は1200mと大きく条件が異なる。レース名の力を信じて、中穴狙いで候補を検討したい。
「ニシノドレッシー」前走は函館芝1200m(1勝クラス)を2馬身半差で勝利。昨年、札幌コースで9番人気ながら4着に好走していることから、洋芝適性が感じられる。今回も先行して、開幕週の馬場を味方につけることに期待したい。
「コスモアンジュ」こちらも昇級初戦。2走前の函館での敗戦は、休み明けが響いてか逃げられなかったことだろう。今回は逃げ残りに注意が必要だ。
「フォレブルート」上位人気が予想される1頭。函館、札幌での成績は【1,2,0,0】と圧倒的な洋芝適性である。近走不甲斐ない走りが続いているが、得意の舞台で息を吹き返すか。
3レース目:新潟10R苗場特別(2勝クラス)ダート1800m
過去10年で1~3番人気が5勝している一方で、12番人気が2勝しているレースだ。ただ、こちらも昨年までダート1200mで行われていたレース条件が1800mに変更となっている。思わぬ穴馬も抑えつつ、人気どころで勝負したい。
「ヴィアメント」前走、初のダートで3馬身半差の圧勝。まずまずのスタートから無理せずに位置取りを上げて、向こう正面で先頭に。そのまま後続を抑え込んだ内容は2勝クラスでも通用するはずだ。
「ツブラナヒトミ」2走前に同条件のレースでクビ差の2着。今回、松山弘平騎手に乗り替わりとなることが吉と出ることに期待したい。
「コンボルブルス」地方からの再転入初戦で1勝クラスを勝利したが、2勝クラスでは凡走続き。久々の左回りで復活があるかもしれない。抑えておきたい穴馬だ。