JRAあの“大物”デビューで「バイブスいと上がりけり」!? 第7世代旋風は「バイガエシ」を凌ぐことはできるか
TBS系列にて絶賛放送中の「半沢直樹」。7年ぶりの新シリーズである注目作は、9日に放送された第4話の平均視聴率が関東地区で22.9%(ビデオリサーチ調べ)を記録し、4週連続で22%を超える大ヒットとなっている。
前作が放送された2013年には、「倍返し」が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれるなど、社会現象を巻き起こした。この影響は競馬界にも及ぼし、「バイガエシ」という競走馬が登録されるほどだった。
このように世相を表した競走馬はこれまでにも多くいる。平昌オリンピックでカーリング女子日本代表が話題になった際には「ソダネー」、文春砲がスクープを連発した際には「センテンスプリング」がデビュー。そして、お笑い界からは小島よしおが大ブレイクしたときに、「ソンナノカンケーネ」という馬名まで登場した。
そして今週末、新たにお笑い界の大物が由来と思われる競走馬がデビューする。15日、小倉5Rに出走予定のシーフードパイセン(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)だ。
現在、お笑い第7世代としてテレビに引っ張りだこのお笑いコンビ「EXIT」。ネオ渋谷系漫才と称され、りんたろー。と兼近大樹のチャラ男2人による漫才で人気を博している。「間違いナイトプール、パシャパシャ」「バイブスいと上がりけり」など、独特のチャラ語は若者に浸透しており、これも社会現象と呼べるかもしれない。
そのEXITの兼近は、お笑い界の重鎮・明石家さんまのことを「シーフードパイセン」とあだ名をつけて呼んでいる。今週末にデビューするシーフードパイセンの馬名の由来は、きっとこれに違いないだろう。
そんなシーフードパイセンは九州産馬という希少な存在。サラブレッドの一大生産地である北海道産馬と比べると種牡馬、繁殖牝馬、施設などの差から、九州産馬のほうが能力的に劣るという見方をされがちだ。実際に、小倉開催では九州産馬限定戦が開催され、シーフードパイセンのデビュー戦もそれに当たる。
「九州産馬といえば、今週のフェニックス賞(OP)に出走予定のヨカヨカが注目ですね。九州産馬限定戦でなく、6月に阪神の新馬戦でデビューし、アタマ差で勝ちました。2着に下したモントライゼは次走の未勝利戦を大差勝ちしたことで、さらに評価は高まっています。
九州産馬という枠を超えて前評判の良かったヨカヨカとシーフードパイセンを比較するのは酷ですが、こちらも小倉から羽ばたくことに期待したいですね」(競馬記者)
ちなみに馬名の由来とは関係なさそうだが、EXITを彷彿とさせるイグジットスルー(牡2歳)という “同級生” もデビューを控えている。こちらもシーフードパイセン同様に注目を集めるかもしれない。
まずは今週末の“競馬怪獣”候補シーフードパイセンのデビュー戦に注目したい。