JRAも「タジタジ」前代未聞の「全馬連闘」レース開催! 小倉変則日程の影響にファンからも悲鳴?
土曜(22日)に行われる小倉競馬1レースの未勝利戦で“珍事”が発生した。なんと、出走する全17頭すべてが「連闘」で参戦という、前代未聞の出来事が起こっているのだ。※フルゲートは18頭。ちなみに感冒のため出走取消したカシノアイドルも連闘だった。
例年は全6週で開催される夏の小倉競馬だが、今年はオリンピック開催による変則日程で全4週となっているのは周知の通り。先週は小倉記念(G3)が開幕を飾るなど、様々な影響が出ている中、最も大きな影響を受けているのが、この「九州産馬限定レース」だろう。
通常、九州産馬限定レースは小倉開催中に4レースあり、以下のように日程が組まれている。
1週目 新馬
2週目 未勝利
3週目 未勝利
5週目 ひまわり賞(OP)
しかし、今年は全4週で日程が組まれているため、新馬戦を2レースにして対応。以下のような日程が組まれた。
1週目 新馬(2レース)
2週目 未勝利
3週目 ひまわり賞(OP)
これにより、先週の新馬戦で敗れた九州産馬たちが、こぞって今週の未勝利戦に出走。九州産馬にとって“生命線”となる限定未勝利が、今週1鞍しかないのだから仕方がない。その結果、出走全馬「連闘」という前代未聞の事態を引き起こしたのだ。
この結果に、ネット上の競馬ファンからはSNSや掲示板を通じて「もう少し考えて番組を組んでほしい」などの声が上がっており、番組を編成するJRAも頭を抱える事態になっているのではないだろうか。
ただ、さらに大変な事になりそうなのは来週である。
お気付きの方もいるかと思うが九州産にとって唯一のオープン競走となる、ひまわり賞(OP)が行われるのは来週の29日(土)。今回、この未勝利戦に出走した馬が「連闘」すると、「3連闘」という事になってしまうのだ。
「3連闘というのは、ほとんど聞いたことがありませんが、北海道産の馬には苦戦必至の九州産馬たちにとっては、ここが一番の稼ぎ所。今週の未勝利戦の勝ち負けに関係なく、“強行軍”を敢行する陣営も出てくると思います。
ちなみに今週の未勝利戦には、先週15日の新馬から2、3、4、5、6、7、11、12着馬、16日の新馬戦からは2(取り消し)、3、4、5、6、7、9、12、13、14着馬が出走します。どちらのレースも勝ち馬が3馬身以上つけて楽勝しているので、下位の馬の逆転も十分にあり得るレースになりそうです」(競馬記者)
オリンピック開催による変則開催に加え、今年に限ってのコロナウイルス大流行……ただ、それでも無観客ながら競馬開催が続いているのはJRAの努力があってこそ。
今回は変則開催でやむを得ない部分もあったと思われるが、その他レースも含め、今後の番組改善に期待したいところだ。