JRA神戸新聞杯「課題はない」福永祐一がコントレイルに抱く「唯一」の懸念。「嫌だなって思う」矢作芳人調教師に反対してまで貫きたい「こだわり」とは
お笑い芸人コンビ「ビタミンS」のお兄ちゃんが主催するYouTubeチャンネル『お兄ちゃんネル』に出演した福永騎手が、コントレイルの強さの理由について真っ先に挙げたのが「460kgっていうサイズが、すごくいい」という馬体重だった。
「日本の高速馬場を走る上では、あの『サイズ』が理想なんじゃないかな。中長距離を走る上では理想的かな」
コントレイルが前走の日本ダービーに出走した際の馬体重は460kg。一部メディアやファンの間では、昨秋のデビュー時(456kg)から数字的な成長が見られないことを不安視する声もあるが、福永騎手としてはそれが理想的であるようだ。
「無敗の三冠へ挑むこともあって、コントレイルはよく父のディープインパクトと比較されますが、あの馬も452kgでデビューと馬体が小さなことでも有名でした。また、同時に引退レースの有馬記念(G1)では、438kgとキャリア2年間で馬体重がほぼ変わらなかったことも多きな特徴です。
また現在のところディープインパクトの最高傑作といえる7冠牝馬ジェンティルドンナも、デビュー時474kgから470kgで挑んだ有馬記念(G1)を勝って引退と、ほぼ馬体重が変わらなかった馬。福永騎手が言う理想的な体重をキープし続けた存在と言えるかもしれません」(競馬記者)
動画では「今はパワーよりもスピードが求められている馬場だし、矢作先生は『もうちょっと体重がほしい』って言ってはるけど、どうかな……」と名伯楽の言葉に反対してまで、“こだわり”を見せた福永騎手。
実際に、神戸新聞杯出走馬の前走の馬体重でコントレイルの460kgは下から5番目。春のクラシックを経験した、つまりは完成度の高い有力馬の中では最も軽い馬体重だ。
「(将来的に)480kgくらいにまではなるのかなって気はするけど、500kg超えたら嫌だなって思う」
動画内では、はっきりと“懸念”を示した福永騎手。無論、今後のコントレイル次第という面は拭えないが、無敗の三冠達成、そして日本競馬史上最強馬へ。主戦騎手が祈ることは父ディープインパクトと同様に「変わらない」ということなのだろう。