JRA武豊の大親友が競馬史に残る「名場面」を演出!? 凱旋門賞(G1)にO.ペリエ参戦で、「4年前」の再現もあり得るか
「帰国後に2週間の自宅待機があるとしてもです。それほどの夢が、凱旋門賞(G1)には詰まっていると思っています」
10月4日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に今年も武豊騎手が参戦する。今年はキーファーズがクールモアグループと共同所有するジャパンに騎乗を予定しており、3年連続9度目の挑戦となる。
世界のA.オブライエン厩舎が管理するジャパン。近走不振ながらも有力馬の1頭であることに変わりはない。同厩舎の管理馬に日本人騎手が騎乗するのは初めてのこと。これだけでも、十分に快挙と呼べるかもしれない。
だが、今年の凱旋門賞はエネイブル対ラブによる「新旧女王対決」の構図となっている。史上初の凱旋門賞3勝を狙う前者と勢いに乗る3歳牝馬の後者の2頭が抜けた存在で、強力なライバルと言えるだろう。
それに加えて、武豊騎手の“大親友”も立ちはだかることになりそうだ。
27日、イギリスの『racingpost.com』が凱旋門賞でストラディバリウス(牡6歳、英・J.ゴスデン厩舎)にO.ペリエ騎手が騎乗することを報じた。
G1・7勝の実績を持つストラディバリウス。長距離界では向かうところ敵なしの名ステイヤーは、凱旋門賞のメンバーでも屈指の実力馬だ。ガイヤースが出走回避、マジカルの出走が明言されていないことを考えれば、エネイブルとラブの上位2頭に次ぐ人気を集めることが予想される。
ペリエ騎手は「ワンダフル。彼はスーパーホースだ。騎乗できて本当に幸せ」と騎乗できる喜びを語った。また、「私には経験がありますし、パリロンシャンの馬場のこともよく知っています。すごく自信があります」と凱旋門賞5勝目に意気込みを見せている。
「ストラディバリウスは主戦のL.デットーリ騎手がエネイブルに騎乗するため、鞍上未定となっていました。そして白羽の矢が立ったのは、凱旋門賞4勝の実績を持つフランスの名手でしたね。
ペリエ騎手はストラディバリウスに重馬場適性を感じています。同騎手が『パリは雨が多いし、それが大きな後押しになる』と話しているように、凱旋門賞は最適な舞台と言えそうです。昨年の凱旋門賞は重い馬場でエネイブルが不覚を取ったことを考えれば、天候次第では怖い存在になりそうですね」(競馬記者)