JRA武豊の後継者!? 大物ルーキー泉谷楓真「あわや落馬」から驚異的復活に絶賛の嵐! 単勝587.8倍も諦めない姿勢で横山典弘、ルメールから“主役”の座奪う!
3日、中京競馬場で行われた6R・3歳以上1勝クラスは、1番人気のマテンロウスパークが優勝。鞍上の横山典弘騎手が、逃げ粘るルメール騎手との壮絶な叩き合いを制した好レースだった。
ただ、レース終盤の主役は横山典、ルメールの両ベテラン騎手だったが、序盤の「主役」はルーキー騎手だったようだ。
「おっと、7番のバーゲニングパワー、スタートの後に躓いてジョッキーが……」
15頭立てで行われたダート1800mのレース。実況にそうアナウンスされれば、競馬ファンなら誰もがまず「落馬」の2文字を思い浮かべるに違いない。各馬が揃ってスタートしたが、早くもジョッキーがいない“空馬”が出る波乱の幕開けとなってしまった……と、思われた。
だが、よくよく見るとバーゲニングパワーの背中には、まだ黒いブーツ片方だけ残っている。鞍上の泉谷楓真騎手が落馬寸前まで行きながら、ギリギリのところで馬の腹にしがみついて堪えているのだ。
「上手く背中で跨ろうとして……堪えています」
それでも普通なら、待っているのは落馬という悲しい現実だ。これまで多くの騎手がそうだったように、落馬寸前という不安定な体勢でずっと馬にしがみついているのは肉体的にも不可能に近い。粘ったおかげで、他馬に巻き込まれることなく安全に落馬できる――。それだけでも関係者にとっては立派なファインプレーだ。
「……体勢を立て直しました!」
しかし、このルーキーの恐ろしい所は、ここから再び馬上にカムバックを果たしたことである。残念ながら、レースは……