JRA武豊の後継者!? 大物ルーキー泉谷楓真「あわや落馬」から驚異的復活に絶賛の嵐! 単勝587.8倍も諦めない姿勢で横山典弘、ルメールから“主役”の座奪う!
しかし、このルーキーの恐ろしい所は、ここから再び馬上にカムバックを果たしたことである。残念ながら、レースは13着に終わってしまったが、単勝587.8倍の最低人気だったことを思えば「上々の結果」といえるだろう。
「いやあ、凄いですね。正直、落馬すると思っていたんですが、泉谷騎手の執念のようなものを感じました。
泉谷騎手の凄い所は、その後もしっかりレースに参加していたこと。向正面で馬が馬群から離れて外側へ逃避しそうになった際には、冷静にムチを入れて体勢を立て直していましたし、最後の直線でも大外に出して、一時は先頭集団を捉えそうな位置までポジションを上げていました。
結果は13着でしたが、次に繋がる内容でしたし、次走はもう少し人気を集めることになると思いますね」(競馬記者)
このレースには、見守ったファンもSNSや掲示板を通じて「泉谷スゲー!」「なんで落ちてないの、凄すぎ」「身体能力がヤバい」「これは伝説になる」など、泉谷騎手の驚異的なリカバリーに称賛の声が続々……。結果こそ13着だったが、一時はトレンド入りも果たしていた。
記者曰く、落馬寸前から復帰して完走を果たしたレースといえば、3年前の武豊騎手が思い出されるという。
2017年1月の白梅賞(500万下、現1勝クラス)で単勝1.7倍のサングレーザーに騎乗した武豊騎手だったが、スタート直後に馬が躓き、鐙が片方外れるというアクシデント。
しかし、武豊騎手はその後、レースをしながら鐙を付け直すという離れ業を披露。結果は9着だったが、レース後にはあの時もファンから多くの称賛の声があったという。後に重賞を3勝し、天皇賞・秋(G1)でも2着した名馬に纏わる、思い出深い1ページだ。
一方の泉谷騎手は、今年3月にデビューしたばかりのルーキー。ここまで15勝と今年の新人騎手を引っ張る存在だが、実は武豊騎手と同じエージェントと契約していることでも有名だ。また、JRAでは史上初となるデビュー戦で、初騎乗初勝利を同着で飾ったことでも知られている。
「首やたてがみ辺りに掴まっていました。降りようかと思いましたが、一回は戻そうとしてみよう思って、何とか戻れました」
レース後、『スポーツ報知』の取材にそう答え、「根性ですよ!」と気持ちを見せた泉谷騎手。先輩ジョッキー相手に先月はわずか1勝と苦戦が続いているが、その“技術”は確実に進歩しているようだ。