JRA秋華賞(G1)岡田代表デアリングタクト、「ファンが望めば」熱い想いに競馬ファンも大興奮……コントレイルとの対決や凱旋門賞(G1)も視野!?
2冠目をかけたオークス(G1)のデアリングタクトをファンは単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持した。だが、楽勝を期待されたこの舞台で思わぬ苦戦を強いられることになる。18頭立てのレースで2枠4番からのスタートとなったデアリングタクトは、外から次々に被される展開にポジションを悪くしてしまう。
奇しくも桜花賞を思わせる苦しい展開に、手綱を取った松山弘平騎手も嫌な予感がしたかもしれない。直線で前にいた他馬が横並びになる危機に陥ったが、1頭分だけ空いたスペースをすり抜けることに成功。逃げ込みを図ったウインマリリンを何とか半馬身捉えてゴールした。
「春の2冠で不利な展開を跳ねのけたことも、余計にデアリングタクトの強さを際立たせたといえます。いずれも並の馬なら大敗してもおかしくない展開でしたが、それでも負けませんでした。
ただ、不安要素があるとすれば松山騎手かもしれません。勝利こそしましたが、内容としては馬の力に助けられたと見るべきです。
ラスト1冠が懸かる舞台では、自身の好騎乗で無敗3冠をエスコートしてもらいたいですね」(同記者)
当初、ローズS(G2)を使うと見られていたが、秋華賞に直行することになったデアリングクト。大一番を前に試運転が出来なくなったことは不利にも感じられる。
その一方、秋華賞では昨年のクロノジェネシス、18年のアーモンドアイと、2年連続オークスから直行で勝利を収めていることは好材料かもしれない。
馬の力は足りているだけに、後は松山騎手のエスコート次第といったところだろうか。