JRA秋華賞(G1)デアリングタクトの同僚「痛恨」の抽選突破!? キャリア2度目のG1騎乗目前で”地雷”を踏んでしまった若手騎手
結果的に、痛恨極まる騎乗停止となってしまったようだ。
15日、今週末に京都競馬場で行われる秋華賞(G1)の出走メンバーが確定。デビュー戦から加藤祥太騎手が騎乗し続けているミスニューヨーク(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、見事4/6の抽選を突破した。
前走の紫苑S(G3)は、レース後に加藤騎手が「動きたいときに動けませんでした」と振り返る不完全燃焼。古馬を相手に完勝した2走前の松島特別(1000万下)のように、好位追走から早め進出の競馬を狙ったが3、4コーナーで周囲を囲まれてしまい、動くに動けず……。
結局、最後の直線で馬群を縫うように脚を伸ばしたが、5着まで追い上げるのが精一杯だった。
だが、それでも勝ったマルターズディオサからは0.3秒差。優先出走権確保の3着シーズンズギフトまで0.1秒差と紙一重だった通り、決して力負けではないはず。抽選突破の身とはいえ、本番でも楽しみな存在だ。
しかし、待望の大舞台に主戦騎手の姿はない。加藤騎手が4日のポートアイランドS(L)で騎乗停止処分を受けたからだ。
その結果、ミスニューヨークは長岡禎仁騎手に乗り替わり。「杉山厩舎×長岡騎手」といえば今年のフェブラリーS(G1)において最低人気のケイティブレイブで2着、今夏の小倉記念(G3)では10番人気アールスターで優勝するなど、今年ブレイクした穴コンビだ。それだけにミスニューヨークにも、穴党から熱い視線が注がれている。
だが、これが約3年ぶり、キャリア2度目のG1騎乗になるはずだった加藤騎手からすれば、相棒の抽選突破は複雑な心情に違いない。
無論、騎乗停止だけに本人に責任があると述べざるを得ないが、一方で「同情」の余地もあるという。