JRA「課題?福永やな」3冠ジョッキー福永祐一誕生の裏に名伯楽あり!? 「今でもマイルくらいで……」なんでも言い合える仲が成功の秘訣か
「色んな事を言い合える仲」が相乗効果を生み出しているのかもしれない。
14日、阪神競馬場で行われたデイリー杯2歳S(G2)はレッドベルオーブ(牡2歳、藤原英昭厩舎)が優勝。単勝オッズ1.3倍の1番人気に応えて、レコード勝ちを収めた。
世代トップクラスの呼び声高い同馬の手綱を取ったのは福永祐一騎手。今年、コントレイルでクラシック3冠を達成して、勢いづくベテラン騎手は来年の視界も良好と言えそうだ。
今年、福永騎手は藤原英厩舎の管理馬で[15-0-4-22]の成績を残している。勝率36.6%で2着回数はゼロ。しっかり勝ち切っていることがわかるだろう。
また、重賞でもクイーンC(G3)のミヤマザクラ、鳴尾記念(G3)のパフォーマプロミス、富士S(G2)のヴァンドギャルド、そしてデイリー杯2歳Sのレッドベルオーブと4勝を挙げている。なんと、今年の藤原英厩舎の重賞勝ちはすべて福永騎手によるものなのだ。
この好相性の裏には、藤原英調教師と福永騎手の関係性が大きく影響しているかもしれない。
「福永騎手は藤原英厩舎スタッフの技術、レベルは高く、馬作りのこだわりは凄く強いと評しています。また、『先生とは昔からの付き合いだし、色んな事を言い合える仲』と話していました。
この関係があるからこそ、遠慮せず騎乗馬について意見をぶつけ合うことで、騎乗馬をよりいい方向に導いているはずですよ。
ただ、福永騎手はレッドベルオーブについて『本質的にマイラー』と話す一方で、藤原英調教師は『クラシックを狙う』と言っているようです。しかし、これについても福永騎手は先生を信頼しているみたいですね」(競馬記者)
この信頼の裏には確固たる実績もあるようだ。