JRA【朝日杯FS(G1)展望】武豊「悲願」のG1完全制覇王手なるかドゥラモンドVS「悲運の引退」兄の雪辱期すレッドベルオーブ!
ドゥラモンドと同じくデビュー3連勝でのG1獲りを目論むのがステラヴェローチェ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
前走のサウジアラビアRC(G3)では、不良馬場のなか、道中無理をせず後方待機。直線で満を持して外に持ち出すと、メンバー最速の末脚を繰り出してインフィナイトに3馬身差をつける快勝劇を演じた。
鞍上は前走に続き横山典弘騎手が務める。その鞍上は前走後、「能力が違った」と同馬を絶賛。横山騎手には2000年のメジロベイリー以来、20年ぶりの勝利が懸かる。
マイル初挑戦のモントライゼ(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)も高い潜在能力を秘めた1頭だ。
デビューから、2着→1着→2着→1着と堅実に走るタイプ。デビューから3戦は1200mを使われていたが、前走は初めて距離を1ハロン延ばし、1400mの京王杯2歳S(G2)に挑戦した。
距離不安も囁かれたが、2歳戦としてはやや速い流れを2番手追走。他の先行馬が直線失速していくなか、モントライゼは長くいい脚を使って、追い込んだ2着馬をクビ差しのいだ。
騎乗したC.ルメール騎手は「距離はもう少し長くても大丈夫。トップレベルに行けると思います」とさらなる活躍を予言。ダイワメジャー産駒で、マイルまでなら問題ないだろう。一流マイラーへの登竜門突破を狙う。
他には、京王杯2歳Sでモントライゼを追い詰めたロードマックス(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)。デイリー杯2歳S(G3)で、レッドベルオーブとクビ差のマッチレースを演じたホウオウアマゾン(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)。同レース3着のスーパーホープ(牡2歳、栗東・藤岡健一厩舎)がチャンスをうかがう。
さらに新潟2歳王者に輝いた外国産馬のショックアクション(牡2歳、栗東・大久保龍志厩舎)。同じく外国産馬で、2戦2勝のブルースピリット(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)。怪物フランケルを父に持ち、サンデーRから総額1億2000万円で募集されたグレナディアガーズ(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)も怖い存在だ。
東京スポーツ杯2歳S(G3)から唯一参戦するジュンブルースカイ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)は、その前走でダノンザキッドに0秒3差の3着に好走。距離を短縮して、マイル戦のスピードに対応できれば、一発があってもおかしくない。
武騎手はドゥラモンドでG1完全制覇に王手をかけられるか。それとも、他の馬が勝ち名乗りを上げるのか。注目の朝日杯FSは20日、15時40分発走予定だ。