JRA「ソダシ効果」で伝説のアニメが25年ぶりに復活! 白毛初のG1制覇がキッカケ…… グリーンチャンネルで「みどりのマキバオー」放送決定
13日、阪神競馬場で行われた阪神JF(G1)は、1番人気に支持されたソダシ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)が優勝。サトノレイナスとハナ差の接戦を制し、デビューから4連勝でG1初制覇を果たした。
白毛馬による初のG1勝利にファンも大興奮。これにより、同じ白毛馬として日本一有名であろう「マキバオー」が『Twitter』のトレンドワードにランクインした。
マキバオーとは、『週刊少年ジャンプ』や『少年ジャンプ 赤マルジャンプ 1998年SPRING』(ともに集英社)で連載された競馬マンガ「みどりのマキバオー」の主人公。白毛という希有な毛色ながら、見た目は不格好という愛くるしいキャラクターが人気を博し、今でも公営競技総合サービスサイトである『オッズパーク』のイメージキャラクターとして起用されるなど、根強い人気を誇っている。
マンガでは、持ち前の勝負根性を武器にG1レースを勝利するマキバオー。そんな白毛のヒーローとソダシを重ね合わせ、一部の競馬ファンからはSNSや掲示板を通じて「リアルマキバオーだな」、「牝馬なのでマキバコですね(笑)」などと、盛り上がりを見せている。
日本の農業および競馬の専門チャンネルである『グリーンチャンネル』でも「みどりのマキバオー」のアニメ放送が決定。ソダシによる「白毛」人気はまだまだ終わりそうにない。
この、突然変異で産まれる「白毛馬」。その希少さからJRA所属の競走馬としては現役で8頭しか存在せず、内7頭がシラユキヒメの牝系である。白毛は弱いといった競馬界に根強く残っている先入観とは裏腹に、G1馬まで出してしまったのだから驚かされる。
シラユキヒメは1996年に出産され、JRAにて9回レースに出走。最高着順は3着で、一度も勝利することができなかった。
しかし、母となり能力が開花。地方ダート重賞3勝のユキチャンを始め、多数活躍馬を輩出した。シラユキヒメから2代目で阪神JFのソダシと、レパードS(G3)を制したハヤヤッコ(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎)。さらに阪神JFで4着だったメイケイエールも、毛色こそ違うがシラユキヒメから3代目の仔だ。
「シラユキヒメ牝系の勢いが止まりませんね。現在のところ牡馬で一番の活躍を見せる白毛馬はハヤヤッコですが、この勢いであれば今後は牡馬からも白毛のG1馬が誕生するかもしれません。そんな馬が出てくれば、牝系だけでなく、種牡馬としても白毛時代が訪れる可能性もゼロではないかもしれませんねも」(競馬記者)
そうなれば、まさに「リアルマキバオー」が誕生することとなる。ソダシの活躍はもしかしたらまだほんの序章なのかもしれない。