有馬記念(G1)キセキのスタートを細江純子さんが「大予言」。バビット単騎逃げを阻むレース展開の「鍵」を握る“暴れん坊”にある予感が……

バビット JBISサーチより

 暮れの大一番・有馬記念(G1)まで残り4日を切った。

 今年の競馬界で話題を振りまいたアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが不在ではあるが、天皇賞・春(G1)を連覇したフィエールマン、宝塚記念(G1)を5馬身差の圧勝で制したクロノジェネシス、G1・4勝を誇るラッキーライラックなど豪華メンバーが出走を予定している。1年を締めくくりに相応しいレースとなるだろう。

 すでにレースを予想しているファンも多いのではないだろうか。そこで気になるのがレースの展開である。

 昨年は逃げたアエロリットがハイペースな流れを作り、差し、追い込み馬に有利なレース展開となった。その結果、3角9番手以降の馬が上位独占という流れ通りの結果に終わった。それだけ予想のファクターとして重要と言えるだろう。

 今年のレースを引っ張る候補として挙げられるのが、前に行くことが確実視されるバビットだろう。

 ラジオNIKKEI賞(G3)、セントライト記念(G2)は逃げ切り勝ち。だが、前走の菊花賞(G1)ではハナを主張するキメラヴェリテに先頭を譲り、2番手からの競馬だった。何が何でも逃げたいというよりも、行く馬がいなければ逃げるといったところかもしれない。バビットが気持ちよく逃げられるかどうかは、他馬の動向次第となりそうだ。

 そこでカギを逃げるのがキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。

 前走のジャパンC(G1)は1000m通過が57秒9という超ハイペースを演出したキセキ。8着に敗れたものの、歴史的な一戦に大きな爪痕を残した。有馬記念も逃げるのではないかと思われるが、そこが全く見当もつかないのが厄介なところである。

 4歳夏までは「追い込み」、4歳秋以降は「逃げ」で結果を残してきた。逃げが定着したかに思われたが、昨年の有馬記念で出遅れてから怪しい様子である。

 今年の始動戦・阪神大賞典(G2)で大出遅れをしてしまい、発走調教再審査を課せられた。次走の天皇賞・春では無事スタートを切るも、道中は折り合いを欠いて6着。次走の宝塚記念は追い込みに徹して2着に健闘し、京都大賞典(G2)でも同じレーススタイルで2着に入った。これにより、再び追い込みが定着したように思われた。

 しかし、天皇賞・秋(G1)は3番手の好位から、そしてジャパンCは世紀の大逃げを打っており、全くどちらに転ぶかわからない状況となっている。

 ジャパンC後に、浜中俊騎手は「スタートが決まれば先手を取ろうと思っていました」とコメントしていることからも、すべては「ゲート次第」なのかもしれない。

 そんなキセキについて、元JRAジョッキーの細江純子さんが気になる見解を述べている。詳細については本サイトを確認いただきたいのだが、『netkeiba.com』にて連載中の『プロが指南するパドック診断』でキセキの馬体をジャッジしたうえで、「これは予感&老婆心なのかもしれませんが」と前置きしつつ、「個人的に今回はゲートの遅れの心配が増すような気がしています」とコメントしているのだ。

 細江純子さんといえば、今年の宝塚記念(G1)において同コラムでサートゥルナーリアの距離不安を述べて、見事に的中している。予感&老婆心としながらも、またしても予言は現実のものとなるのだろうか。

 有馬記念はレース展開のカギを握るキセキのスタートに大きな注目が集まる。

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