JRA有馬記念(G1)武豊「4枠」で残した数々のドラマ。ディープインパクト、キタサンブラックに共通する「勝利の法則」とは
今年もドラマは生まれるのか――。
27日、中山競馬場で行われる有馬記念(G1)に、ワールドプレミア(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が出走を予定している。鞍上は前走に引き続き武豊騎手。有馬記念では、2年連続のワールドプレミア騎乗となる。
前走のジャパンC(G1)では、昨年の有馬記念3着以来となる約11カ月ぶりの出走ながら、中団の内を追走し6着と健闘を見せた。
友道調教師が「前走はようやく間に合った感じでした」と話すように、久々の実戦で急仕上げの感も否めなかったワールドプレミア。一叩きしたことで「上積みはあると思う」と、有馬記念での前進を見込んでいる。
昨年に引き続き武豊騎手とのコンビで参戦することについて、友道調教師は「あとはジョッキーに任せます」と、有馬記念3勝の名手にレースでの手綱を託した。
これまで有馬記念でも数々の名馬に跨ってきた武豊騎手だが、やはり同レースの枠順傾向と同じく内枠で好成績を残している。
■武豊騎手 有馬記念の枠順別成績(着順、勝率、連対率、複勝率)
1枠 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0%
2枠 0- 2- 1- 1/ 4 0.0% 50.0% 75.0%
3枠 1- 3- 0- 1/ 5 20.0% 80.0% 80.0%
4枠 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
5枠 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
6枠 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
8枠 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
有馬記念ではオグリキャップの4枠、ディープインパクトの3枠、キタサンブラックの1枠と、過去3勝はいずれも4枠より内での勝利だった。
また、今年の有馬記念では2年連続でワールドプレミアに騎乗する武豊騎手だが、これまで連続騎乗した馬は一度も着順を落としていない。
スーパークリーク 4枠3位入線(失格) → 3枠2着
マーベラスサンデー 7枠2着 → 2枠2着
ディープインパクト 3枠2着 → 3枠1着
メイショウサムソン 1枠8着 → 6枠8着
キタサンブラック 1枠2着 → 1枠1着
ワールドプレミア 4枠3着 → ?枠?着
さらに注目したいのは、その枠順。2年連続で同枠に入った馬は、確実に昨年のリベンジを果たしているのだ。
2005年の有馬記念でハーツクライに敗れたディープインパクトは、翌年に同枠で圧勝。2016年、サトノダイヤモンドに敗れたキタサンブラックも、同じ1枠でリベンジを果たしている。
この法則通りであれば、昨年4枠で3着となったワールドプレミアも同枠なら連対以上は「確定」となるわけだが、はたして……。
気になる有馬記念の公開枠順抽選会は、24日(木)17時から生中継で行われる。
スーパークリークで失格となった1988年、オグリキャップ復活のラストランで沸いた1990年がともに「4枠」。ワールドプレミアが昨年と同じ4枠に入るようなら、新たなドラマが生まれるかもしれない。