JRAコントレイル世代に「緊急事態宣言」!? クラシック好走馬「惨敗」で、4歳低レベル説が再燃。頼みの綱は2週間後のアノ馬たちか
5日、JRAは今週末に中山競馬場で行われる3日間開催(9、10、11日)を無観客競馬とすることを発表した。また、関東圏のウインズ等についても発売は取りやめとなる。
JRAは「首都圏での新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ」という理由を発表しているように、猛威を振るう新型コロナウイルスが大きく影響しているようだ。
政府は首都圏の1都3県を対象に「緊急事態宣言」を7日に出す方針を明らかにしており、感染拡大防止のためにはやむを得ない対応と言えるだろう。
その一方、5日の競馬開催はコントレイル世代にとって緊急事態とも言える結果となった。
中京10Rの万葉S(OP)には2頭の4歳馬が出走。ブラックホールは菊花賞(G1)で5着に入った実績から1番人気の支持を集めた。アンティシペイトは抽選除外の憂き目に遭って菊花賞の出走は叶わなかったが、世代屈指の期待馬である。それに加えて53キロの軽ハンデが魅力だったことから2番人気に推された。
オープンクラスで不甲斐ない走りを見せられないはずの2頭だったが、アンティシペイトが4着、ブラックホールは8着に惨敗。距離適性は問題ないと思われていただけに、この敗戦は世代レベルを疑問視されかねない結果となった。
さらに、中山金杯(G3)には日本ダービー(G1)で5着、菊花賞で4着のディープボンドが出走するも、まさかの14着。クラシックで好走した馬だけに、G3で大敗するというのは予想外の事態である。他にも共同通信杯(G3)の勝ち馬ダーリントンホールが最下位の17着に敗れた。
唯一の救いとなるのが、ココロノトウダイが2着に好走していることだ。しかし、53キロの軽ハンデを活かしての好走という見方ができるため、世代の低レベル説を覆すものとは言い難いだろう。
「有馬記念(G1)ではバビットが13着、オーソリティが14着に惨敗しました。3歳馬が掲示板を外したのは12年ぶりの出来事です。また、エリザベス女王杯(G1)でも3歳馬はすべて馬券圏外だったということで、世代レベルの低さが囁かれ始めました。
世紀の一戦・ジャパンC(G1)で結果を残していることから、コントレイルとデアリングタクトの評価を下げる必要はありません。ただ、今日の結果を見るとやはり弱い世代と言われても仕方ないかもしれませんね。
3冠馬が出る年は世代レベルが低いと言われますが、現4歳世代もそれに該当するかもしれませんね」(競馬記者)
意地を見せることが期待されるのが、菊花賞で2着のアリストテレス、3着のサトノフラッグだろう。この2頭は24日のAJCC(G2)に出走を予定しているため、ここで結果を出しておきたいところだ。
もし、2頭とも凡走するようなことがあれば、4歳低レベル説は揺るぎないものとなってしまうかもしれない……。