JRA「ルメール祭り」はあっけない結末!? シンザン記念(G3)1番人気ククナ4着敗戦でアーモンドアイに続けず…… 敗因明白で巻き返し必至

 10日、中京競馬場で行われたシンザン記念(G3)は、福永祐一騎手の4番人気ピクシーナイトが鮮やかな逃げ切り勝ち。2着に8番人気ルークズネストが入ったこともあり、3着バスラットレオンとの3連単払戻しは11万8210円の大波乱となった。

 この高配当を演出する立役者となってしまったのが、1番人気で4着に敗れたC.ルメール騎手のククナ(牝3、美浦・栗田徹厩舎)だ。

 最終追い切りでも栗東の坂路で4F51秒2、ラスト1F11秒6の猛時計を披露。過去にはルメール騎手が主戦を務めたアーモンドアイもここで初重賞を決めており、陣営も意欲十分だったが、結果につなげることができなかった。

 同馬は15年の牝馬クラシックで活躍したクルミナルを母に持ち、父がキングカメハメハの良血である。前走のアルテミスS(G3)をソダシの2着と敗れていたが、不利なく抜け出した勝ち馬に対し、ククナは馬群に揉まれてスムーズさを欠いての惜敗。相手は次走の阪神JF(G1)を優勝しただけに、G3の舞台で人気を集めたのも無理はない。

 その一方で不運だったのは8枠16番という大外枠。今年の中京は芝のレースで内を突いた馬が好走することが多く、外を回して伸びを欠く馬が目立っていた。戦前から囁かれた大外枠の不利は、ククナも例外とはならなかった。

 フルゲート16頭立ての芝1600m。外から好スタートを決めたピクシーナイトが積極的に先頭に立つ。ククナもスタートこそ悪くなかったが、ルメール騎手は馬のリズムを重視して後方からの競馬。距離のロスを押さえるためにも、早めに内へ入れたかっただろう。しかし、壁になる馬が多く、道中は外々を回らざるを得なかった。

 残り1000m過ぎでようやく馬群に入れることに成功したものの、そこまでのロスも大きく響いたに違いない。最後の直線で中ほどから追い出したが、前走で見せた鋭い末脚は不発に終わり、4着まで追い上げるのが精一杯だった。

 レース後、ルメール騎手は「大外枠で、ちょっとかわいそうでした。いいスタートが切れましたが、いいポジションを取れず、後ろからリラックスさせて運びました」と思うような位置で騎乗できなかったことを振り返り、続けて「前も止まらず、ラスト100mは疲れていました。馬場ももっと良ければ」と、枠の不利と馬場が合わなかったことに敗因を求めた。

「ピクシーナイトがいち早くインへ切り込んでレースの主導権を取ったのに対し、ククナは後手後手に回ったのが痛かったです。現在の中京は完全に内伸び馬場で、差し切り勝ちをした馬でもイン突きが決まるケースが多かったです。

勝ち馬のように、主張してでもポジションを取りに行かなければロスが大きい馬場状態でした。後方から外を回して勝ち切るには、よほど力が抜けていないと厳しかったのではないでしょうか」(競馬記者)

 メインレースまで9Rジョディー、10Rスギノヴォルケーノと連勝し、絶好調だったルメール騎手。いずれも勝利の決め手となったのは、好位から抜け出す積極的なポジション取りだった。馬場を完全に把握していたように映っただけに、やはり後方からの競馬を強いられることになった大外枠が最大の敗因となったようだ。

 とはいえ、今回の敗戦でククナの評価を落とすにはまだ早い。不利な条件が揃った中で4着なら、悪くない内容だったと見ることも可能だ。ここまで極端な枠と馬場にならなければ、次走の巻き返しは必至だろう。

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