JRAキタサンブラック管理厩舎に再び「フィーバー」到来! その活躍ぶりに「一過性」懸念も馬主「サブちゃん」が後押しか!?
清水久詞厩舎が絶好調だ。
JRA初日となった金杯デーから1勝を挙げ、幸先の良いスタートを切った清水久厩舎。1月も今週で終わりとなるが、既に7勝を挙げる「フィーバー」状態でリーディングトップに立っている。
清水久厩舎といえば、思い出されるのはキタサンブラックだろう。「サブちゃん」の愛称でおなじみの演歌歌手・北島三郎氏が馬主で、GIを7勝した稀代の名馬である。
デビューから3連勝でスプリングS(G2)を勝利し、3歳クラシックでは菊花賞(G1)を制覇。古馬になっても天皇賞・春(G1)を連覇し、引退レースとなった有馬記念(G1)でも勝利するなど、デビューから現役引退まで末永く活躍した。
4歳となってからは、一貫して武豊騎手が騎乗し一世を風靡。近年ではシンボリクリスエス、ディープインパクト、ウオッカに続く、2年連続の年度代表馬に輝いたのも、記憶に新しいところだ。
昨年末に放送された関西テレビの『うまンchu』では、武豊騎手がアーモンドアイを負かせる可能性がある馬としてディープインパクトとともに名前を挙げたほどで、その強さに疑いようはないところだろう。
とはいえ、キタサンブラックを管理していた当時の清水久厩舎は、年間30勝にも満たない厩舎。キタサンブラック以降もメールドグラースがコーフィールドカップ(G1)を勝利するなど活躍馬を輩出しているが、今年の活躍が一過性のものとも取れなくはない。
しかし、リーディングトレーナーに輝くのも夢物語ではないと記者は話す。
「年明けから絶好調で現在リーディングトップの清水久厩舎ですが、それに加え、今年は管理していたキタサンブラックの産駒がデビューを迎えます。もちろん、清水久厩舎には有力なキタサンブラック産駒も数頭入厩する予定となっています。今の勢いと合わされば、近い未来に年間のリーディングトップに輝くことも夢ではないかもしれませんよ」(競馬記者)
キタサンブラックは社台スタリオンステーションで繋養され、2018年はノーザンファームや社台ファームを筆頭に130頭の繁殖牝馬に種付け。2021年のJRA新種牡馬の中では種付け頭数が上位に入っており、この中から活躍馬が出てもおかしくはないだろう。
■種付け頭数100頭以上の2021年JRA新種牡馬(五十音順)
アメリカンペイトリオット
イスラボニータ
キタサンブラック
コパノリッキー
サトノアラジン
ザファクター
シルバーステート
ドレフォン
ビッグアーサー
ラニ
有力なキタサンブラック産駒の預託が期待される清水久厩舎。クラブ系のスイープトウショウの2019を筆頭に、キタサンブラックを所有した北島氏からも期待馬が預託されるかもしれない。
現役時代の生涯成績からも、末永い活躍が期待できそうなキタサンブラック産駒。清水久厩舎の今後の活躍は、その産駒たちが握っているのかもしれない。