JRA C.ルメール「絶対に重賞を獲れる馬」大器アヴェラーレがデビュー2連勝! 単勝1.9倍「包囲網」突破の神騎乗に絶賛の声続々!
6日、東京競馬場で行われた春菜賞(1勝クラス)は1番人気のアヴェラーレ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。母に重賞2勝のアルビアーノを持つ良血馬が、デビュー2連勝を飾った。
「上のクラスに絶対行ける」
昨年10月のデビュー戦を勝利した際、そう太鼓判を押したC.ルメール騎手にとっては、まさに有言実行の連勝劇となった。
16頭立て、芝1400mのレースで好スタートを決めたアヴェラーレは無理せず好位から。抜群の手応えで最後の直線を迎えた。
しかし、ここで1枠2番から内々でレースを進めたことが仇となる。馬群に包まれて進路を失ったのだ。単勝1.9倍の大本命馬だけに多くのファンも肝を冷やしたに違いない。
だが、ルメール騎手はまったく慌てなかった。前が開くまでじっと我慢すると、残り200mを切ったところで一気に追撃開始。あっさりと先頭をとらえると、最後は1馬身1/4の差をつけてゴールした。
「非常に強い競馬でしたね。アヴェラーレの能力も然ることながら、包まれてもまったく慌てないルメール騎手の落ち着いた騎乗が光りました。
前が壁になったシーンも残り300mで一瞬、2着のタイニーロマンスが抜け出して何とか通れそうな進路ができたようにも見えたんですが、ルメール騎手はそこへ入らずに落ち着いて安全な外へ。それでも前をかわせるという自信があったのは、デビュー戦の経験も大きかったと思います」(競馬記者)
記者が話すアヴェラーレのデビュー戦は今回と同じ東京1400mで、やはり最後の直線で前が壁になった。しかし、ルメール騎手が落ち着いて外に持ち出すと、残り200m手前で進路を確保して一気に先頭を捉えた。
そんな経験を経ての連勝劇にレースを見守ったネット上の競馬ファンも、掲示板やSNSを通じ「さすがルメール」「ルメール騎手は慌ててなかったね」「日本人騎手も見習ってほしい」とルメール騎手の落ち着いた騎乗ぶりを称賛する声が続々……素質馬を確実に勝たせる腕は、まさに4年連続リーディングジョッキーの面目躍如といったところだろう。
「いい脚を使ってくれた。上にいっても通用する。マイルも大丈夫。絶対に重賞を獲れる馬」
デビュー戦を勝った際に「上のクラスに絶対行ける」とアヴェラーレを称賛したルメール騎手だったが、今度は一段上がって「絶対に重賞を獲れる馬」と断言。
母アルビアーノも手掛けた木村哲也調教師は、今後について「(桜花賞までの)日程的に難しい面はありますね」とコメント。母はNHKマイルC(G1)2着と、あと一歩でG1を勝てなかったが、そのリベンジが春の大目標になりそうだ。