JRA東京新聞杯(G3)「花の35期生」菅原明良が重賞初制覇! 一方、世代筆頭格の「アノ騎手」は5番人気10着で重賞44連敗の泥沼……
7日に行われた東京新聞杯(G3)は、5番人気のカラテが重賞初挑戦で優勝。鞍上の菅原明良騎手は重賞3度目の挑戦で嬉しい初制覇を飾った。
菅原騎手といえば、7人いる競馬学校騎手課程35期生の1人。「花の35期生」や「黄金世代」と呼ばれるほど有望株が多いことで知られている世代だ。菅原騎手も1年目から31勝を挙げ、これまでの勝ち鞍は「69」にも上る。3年目の騎手としては十分立派な数字と言えるだろう。しかしこの数字を上回る同期が実に3人もいる。
「トップは岩田望来騎手で120勝(7日現在、以下同)、団野大成騎手が96勝で続き、3位が82勝の斎藤新騎手です。この中でも、より将来が嘱望されているのは岩田望騎手ですね。
父は今もトップジョッキーとして活躍中の岩田康誠騎手。その息子としてデビュー当時から注目を集めてきました。2年目の昨年は全国リーディング9位の76勝を挙げ、大きく飛躍。秋にはジャパンC(G1)にも騎乗するなど、環境面は断トツで恵まれています」(競馬誌ライター)
そんな岩田望騎手だが、いまだ重賞タイトルとは無縁だ。35期生の重賞一番乗りは斎藤騎手で、昨年7月のCBC賞(G3)で達成。先月には団野騎手が日経新春杯(G2)で、そして、菅原騎手が東京新聞杯を制し、35期生としては3人目の重賞制覇を飾った。
同期のなかでは断トツの120勝を誇る岩田望騎手は、重賞レースの騎乗機会も断トツだ。
7日のきさらぎ賞(G3)では5番人気ドゥラモンドに騎乗(結果は11頭立ての10着)。これが重賞通算44度目の騎乗だった。つまり、デビューから重賞では44連敗中ということになる。斎藤騎手が20度、団野騎手は18度なので、その多さはひときわ目立つ。
「そもそも騎乗機会も多く、所属が藤原英昭厩舎ということも手伝って重賞でも有力馬に乗る機会は多い方。ただ同期の活躍で、さすがに焦りもあるのか、昨年11月には斜行で1位入線後に降着処分を経験。
先月の東海S(G3)では、執拗に武豊騎手騎乗のインティに絡んでいき、元JRA騎手の藤田伸二氏が自身のTwitterに『何しとんねん!』とぶちまけるなど、その不可解な騎乗ぶりに藤田氏が怒りを露わにしました」(同)
岩田望騎手の恵まれた環境はまだしばらく続きそうだ。13日のクイーンC(G3)は自厩舎のハッピーオーサム(抽選対象)、14日の京都記念(G2)では良血ダンスディライトへの騎乗が予定されている。
岩田望騎手は同期の活躍を糧に、重賞初制覇を飾る日もそう遠くないはずだ。