JRA 武豊、蛯名正義の引退当日に阪神騎乗! 盟友の引退式欠席の理由は「あの大物」の登場?

 28日、JRA通算2538勝、重賞129勝、G1・26勝を挙げた名手、蛯名正義騎手がついに引退する。当日、中山競馬場では最終レース後に引退式を実施。その模様はJRA公式YouTubeチャンネルにてライブ配信されるほか、グリーンチャンネル『中央競馬全レース中継』、BS11『BSイレブン競馬中継』では録画放送が予定されている。

 当日は蛯名騎手にゆかりのあるジョッキーたちが中山競馬場に数多く集結し、同騎手を送り出すかに思われていた。だが意外だったのは、蛯名騎手と同期であり、盟友であるはずの武豊騎手が、阪神競馬場での騎乗を予定していることだ。

 武豊騎手と蛯名騎手は共に競馬学校の3期生。誕生日もわずかに4日しか違わない。1987年に騎手としてデビューして以来、35年間、お互いに切磋琢磨しあってきた仲だけに、武豊騎手は、蛯名騎手の引退式に出席するだろうと思っていたファンも少なくないのではないだろうか。

 当日、阪神競馬場では高松宮記念の重要なステップレースである阪急杯(G3)が行われる。こちらにお手馬が出走するためにやむを得ずの欠席とも思われたが、武豊騎手の騎乗予定馬は、テン乗りになるカツジである。武豊騎手が盟友の引退式よりも優先する理由とは、一体何なのだろうか。

「おそらく、すみれS(L)に出走予定のディープモンスターであると思われます。武豊騎手は他にもヨーホーレイクというお手馬がいますが、現在、収得賞金が1650万円であり、皐月賞までは大丈夫でしょうが、ダービー出走となると賞金的に微妙なラインです。ディープモンスターはまだ1勝クラスを勝ったばかりですが、すみれSを勝利することによって収得賞金は2100万円となり、ダービーまではひとまず安泰というラインに入ることができる。クラシックを見学という憂き目を回避するためにも、何が何でもすみれSを勝利し、ダービー騎乗馬を確保しておきたいという腹づもりではないでしょうか」(競馬記者)

 ホースマンにとって競馬の祭典・日本ダービーは極めて重要だ。しかし、競馬学校時代から数えれば約40年間、苦楽を共にしてきた蛯名騎手の引退式で武豊騎手の姿が見られないのは、やはりどこか寂しいものがあるだろう。

 最後に蛯名騎手と武豊騎手が揃ってレースに乗る姿を目に焼き付けたかったファンも多かったはず。武豊騎手にとっても蛯名騎手の引退式を蹴ってまで騎乗するディープモンスターのすみれSは重要なレースになりそうだ。

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