JRA戸崎圭太「自主隔離中は英語の勉強をしていました」ディープモンスターとのコンビも決定! 40歳を超えて遂げた「新たな変化」とは
現地時間2月20日に行われたサウジカップデーで、ピンクカメハメハをサウジダービー優勝、マテラスカイを昨年に続きリヤドダートスプリント2着へと導いた戸崎圭太騎手。帰国後の2週間の自主隔離期間を経て、今週からいよいよ戦列に復帰する。
「(隔離中は)家で競馬を見たり映画を見たり。大それたものではないですが、英語の勉強もしていました」と、『スポニチ』のインタビューで答えている戸崎騎手。そもそも、以前からあまり突拍子もないことをするタイプではないそうだが、隔離期間を含めれば約1ヶ月近く中央競馬で乗ることが出来なくなるにも関わらず、サウジアラビアへと遠征した理由は一体何だったのだろう。
「『流れ』を感じていたそうです。戸崎騎手は2019年のJBCレディスクラシック(Jpn1)で落馬して大怪我を負い、約半年間の休養を余儀なくされました。昨年復帰を果たすと、その年にチュウワウィザードでチャンピオンズC(G1)を制覇。チュウワウィザードには何か縁のようなものを感じており、流れの赴くままに遠征を決めたようです」(競馬記者)
チュウワウィザードはサウジカップで残念ながら9着に敗れた。しかしながら、以前に比べると国内外問わず遠征するのが難しくなっている今のご時世、海外で騎乗したことは非常に大きな刺激になったようである。今月末には、ピンクカメハメハ、マテラスカイ、チュウワウィザード3頭のドバイ転戦に合わせて、戸崎騎手も再度海外へと遠征することが決定している。
「ドバイに遠征すれば再度の自主隔離も控えているわけで、最低でも3週間はまた中央で乗ることが出来なくなります。しかも今回は、桜花賞(G1)で有力馬の1頭、アカイトリノムスメへの騎乗も不可能となります。にも関わらず再度の遠征を決めたということは、自身にとって初の海外遠征だったサウジアラビアでの経験が戸崎騎手に、何か大きな変化をもたらしたということかもしれません」(同)
以前までどちらかといえば慎重派だった男が、短期間に2度の海外遠征。しかも国内G1での有力馬を断ってまでである。今、戸崎騎手は確実に変化をしていると言ってもいいだろう。
「流れ」に身を任せた結果かどうかは分からないが、13日に行われる中山牝馬S(G3)では、有力馬の1頭であるドナアトラエンテ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)が、そして来月18日に行われる皐月賞(G1)では現在連勝中のディープモンスター(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)とコンビを組むことが決まった。
ドナアトラエンテについては、「以前乗せていただいた頃から能力は感じていました。年齢やキャリアを重ねて、馬体も成長しているようですし、今回乗せていただくことでまた違った印象を感じるかもしれませんし、楽しみですね」と、『競馬ラボ』で連載中の『週刊!戸崎圭太』で述べている。
次週は中京競馬場でファルコンS(G3)に騎乗。日曜の競馬が終わった後に飛行機に搭乗し再度遠征する予定だという。勝利騎手インタビューでは、自主隔離中に上達したと思われる英語を見られることに大いに期待したい。