JRA皐月賞(G1)C.ルメール「G1級評価」グラティアスをバッサリ!? 揃ってフッた姉弟の復讐に「戦々恐々」か
C.ルメール騎手の選択は、正しかったのだろうか……。
京成杯(G3)を勝利し、4月18日の皐月賞(G1)へ直行することが発表されていたグラティアス(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)の鞍上は、松山弘平騎手に決定した。
これまでの2戦で、ともにグラティアスの手綱を執ったのはルメール騎手。もう1頭のお手馬であるオーソクレースとどちらを選択するかにも注目が集まっていたが、この決定によりルメール騎手は皐月賞でオーソクレースへ騎乗する可能性が高まったといえるだろう。
先日、桜花賞(G1)での騎乗もサトノレイナスに決定したルメール騎手だが、今年のクラシックは2歳G1・2着馬でのリベンジマッチとなりそうだ。
とはいえ、グラティアスもルメール騎手が期待を寄せる有力馬。これまで2戦2勝と負けなしで、前走は本番の皐月賞と同じ中山・芝2000mで2馬身半差をつけ楽勝しているのだから侮れない存在である。
京成杯のレース後、ルメール騎手は「トビの大きい馬ですが、加速をしてからすぐにトップスピードに届いて今日は楽勝でした。G1にも挑戦できると思います」とクラシックを意識した力強いコメント。クラシック候補の1頭であることには間違いないだろう。
グラティアスはデビュー前から期待の大きかった馬で、1つ上の姉に2019年の阪神JF(G1)を制したレシステンシアがいる。
3歳時のNHKマイルC(G1)では、ルメール騎手が騎乗。惜しくもラウダシオンの2着に敗れたが、ルメール騎手は「牡馬相手によく頑張ってくれました」と称賛している。
レシステンシアは次週の高松宮記念(G1)に出走を予定しているが、当日は主戦の北村友一騎手がクロノジェネシスのドバイ遠征で不在。ルメール騎手の騎乗も噂されたレシステンシアであったが、鞍上は武豊騎手に決定した。
「姉弟2頭ともに手放したルメール騎手ですが、レシステンシアは28日の高松宮記念で1番人気も予想される有力馬です。グラティアスにしてもキャリアは少ないですが前走の京成杯は圧巻だったことを考えると、この選択が正しかったのかはまだ何ともいえませんね。
6日のオーシャンS(G3)で2番人気のアルピニズムに騎乗したルメール騎手ですが、13着に惨敗。勝利したのは、デビューから多く手綱を執ったコントラチェックでした。今回も選択ミスとならなければいいのですが……」(競馬記者)
グラティアスとレシステンシア、有力馬の姉弟2頭をともにフッたルメール騎手。当事者としても、戦々恐々としているに違いないはずだ。