JRAデアリングタクトだけじゃない「魔の中京にハマった川田将雅」「1番人気全敗」「朝日杯FS組壊滅」……ファルコンS(G3)大本命グレナディアガーズを覆う三重苦

 20日に中京競馬場で行われるファルコンS(G3)は、同週に春のクラシックを占うスプリングS(G2)やフラワーC(G3)、若葉S(L)などが開催されることもあって、例年は3歳重賞の中でも注目度の存在感の薄いレースだ。

 だが、今年は異例の注目を集めている。2歳王者のグレナディアガーズ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)が、ここで始動戦を迎えるからだ。

 昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を7番人気で勝利し、ファンをアッと言わせたグレナディアガーズ。デビュー3戦目の未勝利戦を勝ったばかりであり、鞍上がトップジョッキーの川田将雅騎手でなければ、さらに人気薄だったはずだ。

 しかし、レースでは好位から堂々と抜け出す横綱相撲。今回のファルコンSは未勝利戦を圧勝した1400mということもあって、抜けた1番人気が予想される。陣営が春の目標として掲げるNHKマイルC(G1)に向け、負けられないレースとなりそうだ。

 ただ、その一方で実は今年の中京・芝の重賞レースでは1番人気が全敗している。

 昨秋から京都競馬場が改修工事に入った影響で、年始から使用頻度が上がっている中京競馬場。芝でも京都金杯(G3)、シンザン記念(G3)、愛知杯(G3)、日経新春杯(G2)、シルクロードS(G3)、きさらぎ賞(G3)、そして金鯱賞(G2)と7つの重賞レースが行われたが、1番人気は全滅……

 先週の金鯱賞でデアリングタクトが2着に敗れたことは記憶に新しく、他にきさらぎ賞でランドオブリバティが3着した以外は、馬券にすら絡めていないのだ。

「中京は昨年の12月もレースが行われていましたし、年末年始を挟んで開催が休止したのは有馬記念(G1)週のわずか1週だけ。年明けの金杯から5週連続のロングランと、かなり酷使されました。

その影響、さらには芝が育ちにくい冬場の開催が重なって、馬場コンディションはかなり悪化。レースに挑むジョッキーたちも傾向が掴みづらく、関係者からは『(最後の直線などで)どこを走ればいいのかわからない』という声もあったほどです」(競馬記者)

 そんな「魔の中京」にハマってしまったのが、グレナディアガーズの主戦・川田騎手だ。

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