JRAとプロ野球とJリーグが連動!? フローラS(G2)14番人気スライリー2着激走で広島打線大爆発!? 3つの「ウェリントン」が大混乱……
25日に香港・シャティン競馬場で行われたチェアマンズスプリントプライズ(G1)は、地元香港のウェリントン(セン4歳、R.ギブソン厩舎)が優勝。G1・3連勝が期待された日本のダノンスマッシュは、伸びを欠いて6着に敗れました。
日本時間15時50分の発走だったチェアマンズスプリントプライズを勝ったウェリントンは、これまで重賞を勝ったことがないものの、JRAの馬券発売では断然人気だったダノンスマッシュに次ぐ2番人気でした。皆さん、馬券がお上手……。
ただ、実はこの「ウェリントン」には、当日のレース直前に強烈な?サインがあったのです。
この日、Jリーグでは14時からIAIスタジアム日本平で清水エスパルスVS湘南ベルマーレの試合がありました。前半を0-0で折り返し、後半15分にチアゴ・サンタナ選手のゴールで清水が先制。湘南は後半40分を過ぎてもゴールが奪えず、敗色濃厚でした。
しかし、後半43分に劇的な同点ゴールを叩き出したのが、なんと「ウェリントン選手」だったのです。湘南サポーターが狂喜乱舞した時刻は15時30分頃と、チェアマンズスプリントプライズ発走のわずか約20分前という“滑り込み”サインでした。
さらにウェリントン選手の劇的ゴールからわずか数分後、ほとんど同時刻に今度はガンバ大阪のオフィシャルTwitterから「ウェリントン・シウバ選手 合流のお知らせ」という、今度はガンバサポーターをわくわくさせる“ダメ押し”ツイートが……。もちろんベルマーレのウェリントン選手とは別の方ですよ。
地元香港勢の中でも、重賞実績がないウェリントンの2番人気は不思議に思っていたんですが、まさかこのサインのせいじゃないですよね?
さらにこちらはサインではないんですけど、チェアマンズスプリントプライズ直前の15時45分に発走を迎えたフローラS(G2)は三連単が36万馬券という高配当でした。
そんな波乱の立役者となったが、14番人気で2着に激走したスライリー。Twitterでトレンド入りするなど、勝ったクールキャット以上に話題を集めましたが、プロ野球ファンからすると「スライリー」は広島カープのマスコットキャラですよね?
この日は、東京競馬場に程近い東京ドームで巨人VS広島が行われていましたが、ちょうどレースの頃に行われた6回表に広島打線が爆発。四球を挟む5連打などで5得点し、一気に巨人を引き離しました。
スライリー効果か、それとも広島打線に引っ張られて馬のスライリーが激走したのか……。ちょっと厳密なところはわかりませんが、サイン馬券を愛する者としては両者の相乗効果を意識せずにはいられません!
今週末は春のG1開催も一休みということで、日曜日を彩る他のスポーツにも注目していましたが、なんと「サイン」の宝庫という素晴らしい1日でした。
(文=藤田ハチ子)
<著者プロフィール>
藤田菜七子騎手のデビューと同時期に編集部デビュー。2日遅れだったことで「ハチ子」と命名される。以来、渋谷の忠犬ハチ公像にどこか親近感を覚える。法則、オカルト好きでTOCANA愛読者。毎年、日本ダービーで1枠からの流し馬券を買うのが恒例行事。