【かしわ記念(G1)展望】JRA王者カフェファラオVS地元・船橋の雄カジノフォンテン! 「秘策」武豊インティ&「交流重賞の鬼」川田将雅タイムフライヤーらも参戦

 今年のG1を制したカフェファラオとカジノフォンテンの一騎打ちムードが漂うが、3年前のフェブラリーS覇者、インティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)も侮れない。

 4歳時に7連勝でG1馬に輝いてから早3年。その後は勝利こそないが、中央地方問わず、一線級相手に好走してきた。昨年のチャンピオンズC(G1)では、10番人気の低評価を覆し、3着に入るなどまだ見限れない存在だ。

 3年連続出走となった前走のフェブラリーSは、陣営から逃げ宣言ともとれる発言もあったが、取った作戦は何と後方待機。4角13番手から直線勝負にかけたが、6着に追い込むのがやっとだった。それでも上がりは2位タイをマーク。新たな一面を見せたのは大きな収穫だったと言えるだろう。

 ハナ争い激化が予想されるなか、外目の7枠10番から再び末脚にかけるのか、それとも前目につけるのか。ケガから復帰したばかりの武豊騎手の手腕にも注目だ。

 交流重賞初参戦のタイムフライヤー(牡6歳、栗東・橋口慎介厩舎)は4年前のホープフルS(G1)覇者。4歳夏にダート路線に転向し、昨夏のエルムS(G3)でダート重賞初制覇を飾った。

 3着に入った1月の根岸S(G3)後はフェブラリーSを目標にしていたが、態勢が整わず回避。3か月ぶりの実戦は初コンビとなる川田将雅騎手が手綱を取る。

 実は川田騎手は今年に入ってから交流重賞で7戦6勝、3着1回とほぼ完璧な成績を残している。交流重賞の鬼・川田騎手に導かれ、競馬界の二刀流は開眼するか。

 8枠に入ったのは昨秋の武蔵野S(G3)1~2着馬。サンライズノヴァ(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、昨年のこのレース3着の実績がある。ハイペースになれば怖い存在だ。同レース2着のソリストサンダー(牡6歳、栗東・高柳大輔厩舎)は交流重賞初出走。前走のフェブラリーSでは5番人気に支持されたが、8着と力を出し切れなかった。鞍上・戸崎圭太はフリオーソで制した2011年以来、10年ぶりの勝利を狙う。

 他には、昨年の覇者ワイドファラオ(牡5歳、栗東・辻野泰之厩舎)が天皇賞・春(G1)を制覇したばかりの福永祐一騎手とのコンビで連覇を狙う。

 今年は中央のカフェファラオと地方のカジノフォンテンによる「2強」の争いとなるのか。それとも武豊とインティが復活を遂げるのか。大型連休最終日に行われるかしわ記念は16時5分に発走を予定している。

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