【日経新春杯(G2)・展望】進撃の「最強4歳世代」素質馬が集結! 迎え撃つベテラン勢には休養明けの大器が!?
5日の京都金杯(G3)で、1着エアスピネルを筆頭に1~6着のうち5頭を占めた新4歳世代。3歳秋にはジャパンCで出走馬が惨敗を喫しただけに「最強世代」の呼び名に疑問の声もあったが、年明けからその層の厚さをしっかりと見せつけている。
15日に開催される伝統の日経新春杯(G2)にも、今年のG1戦線での飛躍を狙う4歳の素質馬が多数顔を揃えた。年明けからハイレベルな戦いが繰り広げられそうだ。
京都外回りの2400mということで、今年もステイヤー資質溢れるメンバー構成だが、ベスト距離かはともかく、今回出走する4歳世代で現状もっとも将来を期待されているのはミッキーロケット(牡4 栗東・音無厩舎)だろう。
ミッキーロケットは、何といっても前々走の神戸新聞杯で、昨年有馬記念と菊花賞を制したサトノダイヤモンドをクビ差に追い詰めた実績が注目される。現役最強といっても過言ではない相手に肉迫した点はこの上ない好材料だ。
無論、休養明けだったサトノダイヤモンドの状態と夏3戦を消化して万全で臨んだミッキーロケットの差はあるだろうが、3着に3馬身をつけたことは能力上位の証。菊花賞では5着もベスト距離とは言えず、距離短縮の今回こそ同馬の真の力が発揮されるかもしれない。
秋の2戦でこのミッキーロケットの後塵を拝してきたのが、レッドエルディスト(牡4 栗東・笹田厩舎)だ。
青葉賞2着、神戸新聞杯では3着とクラシックトライアルでは上位に顔を出すも、G1では日本ダービー、菊花賞と9着敗退。ただ、展開がハマった際の末脚の威力は現役屈指なのは多くの人が知るところ。ライバルであるミッキーロケットよりも1キロ軽い54キロで出走の今回は、いよいよ負けられない。後方から鋭い追い込みをかけられるか。
同じく4歳のカフジプリンス(牡4 栗東・矢作厩舎)が、虎視眈々と重賞制覇を狙っている。