JRA「WIN5」3億円大波乱は「ウマ娘」ナリタブライアン登場がサインだった!? 単勝113倍16番人気コロラトゥーレ約2年ぶり激走の「理由」とは
毎年、ヴィクトリアマイル(G1)の時期になると、多くの穴党は「ミナレット2世」の出現を期待してしまうのではないだろうか。
2015年のヴィクトリアマイルを18番人気で3着に激走し、歴代6位、G1では史上最高配当となる三連単2070万5810円を演出。それだけでなく、自身が勝利した新馬戦の三連単2983万2950円は、今なお歴代1位に燦然と輝いている。
言ってしまえば、伝説的な穴馬である。毎年、ヴィクトリアマイルの時期が訪れるたびに、夢の高配当とともにミナレットの武勇伝を思い出すのは、穴党の性に他ならない。
しかし、そんな“妄想”も空しく、16日のヴィクトリアマイルは単勝1.3倍の圧倒的支持を集めたグランアレグリアが4馬身差で圧勝……2着に10番人気のランブリングアレー、3着にも5番人気のマジックキャッスルが健闘したものの、三連単は2万8750円という平穏な決着に終わった。
だがこの日、ヴィクトリアマイルとは別のレースで、新たな伝説的穴馬候補が現れた。中京10Rの朱雀S(3勝クラス)だ。
鞍上・荻野琢真騎手の「春先になって馬の具合も良くなっていたので『もしかしたら』と思っていました。ただ、こんなに切れるとは……」という驚きと共に、大番狂わせを見せたコロラトゥーレ(牝7歳、栗東・梅田智之厩舎)は、単勝1万1350円の16番人気という「超」が付くほどの穴馬。
2着にも15番人気のファンタジステラが激走し、三連単は347万7410円という、大多数の競馬ファンが阿鼻叫喚するような波乱となった。
ただ、このコロラトゥーレが阿鼻叫喚させたのは、朱雀Sの馬券を買っていたファンだけではない。このレースは、あろうことかWIN5の1レース目でもあったのだ。
この日のWIN5は8億7403万2400円の売上だったが、16番人気のコロラトゥーレが激走したことで、いきなり874万324票中の869万2180票が不的中に……。約99.5%の“夢”が一瞬にして吹っ飛んだ計算だ。
その後、ヴィクトリアマイルこそ断トツ1番人気のグランアレグリアが勝利したものの、他のレースでも6、5、7番人気の馬が勝利し、最終的な配当は驚愕の3億591万1340円。的中票はわずか2票だったが、“主犯”は間違いなくコロラトゥーレに他ならないだろう。
しかも、このコロラトゥーレは今回が“初犯”でないというから驚きだ。