JRA 武豊「成績低迷」東京五輪の聖火ランナーしてる場合じゃない!? 右足骨折からスピード復帰を果たすも、思い出すのは11年前のあの「事件」

 その後、武豊騎手はキズナに騎乗した2013年の日本ダービー(G1)で優勝。勝利ジョッキーインタビューでは「僕は帰ってきました!」と宣言、見事に復活を果たした。

 思い返せば武豊騎手は2002年、2月に行われた未勝利戦で落馬して骨盤を骨折。一時は全治半年とも言われていたものの、約2ヶ月で復帰。その年のダービーをタニノギムレットで制し、最終的にはリーディングジョッキーのタイトルまで獲得している。

 武豊騎手の復活の鍵を握るのは、良くも悪くも「ダービー」なのかもしれない。

ディープモンスター 競馬つらつらより

 日曜日、武豊騎手はダービーでディープモンスターに騎乗する。与えられた枠順は、奇しくも父ディープインパクトでダービーを制した2005年と同じ3枠5番。この年、ディープと共に無敗でダービーを制した武豊騎手はその勢いに乗り、最終的にはキャリアハイの212勝を挙げている。息子のディープモンスターと共に挑むダービーで、果たして浮上のきっかけは掴めるだろうか。

 聖火ランナーを務めた後、「日本ダービーでは思い切り走って金メダルを獲りたい」と語った武豊騎手。週末は競馬場で見守る観衆の期待に応えて欲しいところだ。(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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