JRA 川田将雅騎手とダノンキングリーが新コンビ結成! 安田記念(G1)悲願のG1初制覇を狙うも、気になる鞍上の「二者択一」

 果たして真相はいかに。

 昨年の天皇賞・秋(G1)でまさかのシンガリとなる12着に敗れた後、休養に入っていたダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)が、6日に東京競馬場で行われる安田記念(G1)で戦列に復帰する。鞍上には新コンビとなる川田将雅騎手を迎える。

 毎日王冠(G2)や中山記念(G2)など、既に重賞3勝を挙げているダノンキングリーだが、まだG1のタイトルには手が届いていない。3歳時に挑戦した皐月賞(G1)では、勝ち馬のサートゥルナーリアからアタマ+ハナ差の3着。日本ダービー(G1)ではロジャーバローズのクビ差2着と、あと一歩のところで涙を呑んでいる。

 今回、これまでの主戦騎手であった戸崎圭太騎手から乗り替わり、川田騎手と新コンビを組む。川田騎手は今年これまで61勝を挙げており、全国リーディングではC.ルメール騎手に次ぐ2位。だが重賞10勝はルメール騎手の7勝を上回っており、全体でもトップの数字である。何とかダノンキングリーにG1のタイトルを獲らせたいという、陣営の思いもあるのかもしれない。

 一方で、ダノンキングリーと同じダノックスの所有馬であるダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)も既に栗東に帰厩し、池添謙一騎手で安田記念に出走する。

 ダノンプレミアムといえば川田騎手とのコンビで17年の朝日杯FS(G1)を優勝。その後は弥生賞(G2)を制し、日本ダービーでは5着に敗れたものの、1番人気に支持されている。競馬ファンの間では、ダノンプレミアムといえば川田騎手、というイメージが強く根付いているのではないだろうか。

 だが今年の安田記念、14戦のうち11戦で手綱を執ってきたダノンプレミアムではなく、今回がテン乗りになるダノンキングリーの方に川田騎手が騎乗予定だというのは、やや気になるところである。

「昨年のセントウルS(G2)直前、川田騎手とオーナーサイドとの間で話し合いが持たれ、今後、ダノンの馬には川田騎手が優先的に乗るということが取り決められたそうです。今回の安田記念、オーナーがダノンプレミアムよりもダノンキングリーの方が勝ち負けになると踏んだため、ファーストドライバーである川田騎手をキングリーの方に乗せることにしたのかもしれません」(競馬記者)

 2頭は昨年の安田記念にも出走しており、ダノンキングリーは7着、ダノンプレミアムは13着と、一応はキングリーの方が先着をしている。この乗り替わりの答えが明らかになるまで、もうしばらく待ちたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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