JRA史上初「G1・17勝」夢の配合馬が伝説の新馬戦デビュー!? 同条件から後のG1馬が多数出現、今年も期待良血馬続々……
ライバルの1番手として挙げられそうなのが、ロードカナロア産駒のダノンスコーピオンだろう。管理する安田隆行調教師は、「父のカナロアによく似ている」と『スポーツ報知』のインタビューに対してコメント。今週の追い切りでは鋭い走りを披露し、古馬相手に最先着を果たしている。鞍上は川田将雅騎手だ。
牝馬のルージュラテールも強力かもしれない。父ハーツクライ、管理するのは矢作芳人調教師。となれば、国内外でG1・4勝を挙げたリスグラシューを想起させられる。牧場での評価も非常に高かったようで、実際に矢作師が「リスグラシューくらいのイメージを持っている」とコメントしているが、それも不思議ではないだろう。鞍上は藤岡康太騎手。
他にもG1・7勝馬キタサンブラックの初年度産駒となるコナブラックや、ノーザンファーム生産・馬主ビッグレッドファームのモーリス産駒コスモルージュなどが登録している。
「6月の阪神芝1600mの新馬戦で勝利を挙げた馬は、レッドリヴェールやケイアイノーテック、サートゥルナーリアなどが、後にG1を制しています。出世への登竜門的な番組であると言ってよいかもしれません。今年も少頭数ながら非常に好メンバーが揃いました。場合によっては“伝説の新馬戦”となる可能性もあるかもしれませんね」(競馬記者)
ショウナンハクラクの鞍上は岩田康誠騎手。母ショウナンアデラが制した14年の阪神JF、半馬身差の2着だったのがレッツゴードンキで、一度はG1のタイトルを獲り損ねたレッツゴードンキだったが、その後桜花賞馬へと導いたのが岩田康騎手である。両者には何かしら縁のようなものもあるかもしれない。
将来の一流馬が複数出るかもしれない注目の一戦。ぜひ勝っても負けても長い目で見守っていきたいところだ。(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。